│←後一週間D→│
あたしは将来どうするべきか。
将来の夢は、「リストカッター」なんて云ってる時じゃない。
今日も学校を休んだ。今もだけれど、体が動かなくて起きられない。 また教室でみんなの姿を見た時に、酸素が薄くなる。そうなるから。
「あと一週間で、浪人して大学行くんか、四月から就職するんか、考えり。」
昨晩、母はそう云った。何度も何度も。 あたしの将来の夢は、握りつぶしてしまいました。 親のすねかじりをしてまで、生きていたいとは思わないし、働かざるもの食うべからず、という言葉のように、生きる権利を剥奪されるのだと思うのです。
もしも、あたしがこれ以上酷くなって、病院へ入院でもしたら 莫大な費用と負担と苦労を、両親は被ることになります。 それならば、そうなる前に、命など要らないと。 しかしながら、そういう答えを、勿論、両親は望んではいないのです。
「就職」か、「勉強」か。
「命を無くす」など、選択肢にはないのです。
大検と高卒は違う扱いをされる。如何してだか、あたしは知らないが。 高校は卒業しておかなければならない。ということ。 高校卒業したってしなくたって、「死ぬあたしには関係ない」 なんて云える状態じゃない。それは、ただ、逃げてるだけ。 あたしに出来ることは何ですか。
決めるべきなのは、今あたしに何が出来るか。
思考という言葉は一番嫌い言葉だけれど、思考しなくてはいけない時期だ。
あと6週間すれば、168錠になる。 こうやって無意味な計算してる場合じゃない。 命は、肉体を無くしたら、何処へ行くのでしょう。 脳の中に?
焦っているように見えて、本当は全然焦ってもいないあたしが厭。 母があたしを焦っているような見たら、喜ぶのだろうけど。 ごめんなさい。
家事手伝いになるなんて口走った。 何か答えを出そうと必死だった。本当は、今、自分が何をしたいのか、判らない。 「何もしたくない」 なんて、きっと贅沢すぎる。生きてるだけで充分という訳にはいかない世界。 あたしの仮病という病気は、ばれ始めているのだから。もう、 誰も相手にしてくれないし、愛想だって尽かれてる。特別扱いなんて、誰もしてくれない。あたしは普通なのだから。§2002年11月25日(月)§ |