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ヤプログに切り替えてみました写真附ミニ日記** 
奇特な方はドウゾ。隱し前略プロフィルにて生々しい,珠恵の生態が知れます。
当方は,Myエンピツは,非通知設定です。
残念ながら,追加してもらった人の日記は,更新される毎に読んでいます(照)探さないでください★



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│←入院。  ++今日だけ恋愛日記にさせてください++ →│

 今日は、日記が恋愛調になると、思いますので、あたしの恋愛話など
聞きたくないという方は、回れ右
 不快にさせてしまうかもしれないので、そんなの
厭な方も、回れ左

満月の夜は、何かを書きたくなるのです。すみません。
これから書く事は、もう、過ぎてしまった過去の話です。
過去のことにするために、書きます。













あたしは、ひとつだけ、恋をしたことがあります。
先生への、メッセージの様なものとして、此処へ、記します。







 急に思い出すことがあった。
ケータイのメールボックスがいっぱいになったので、とりあえず
どのメールを消そうか、迷っていたところ、
思わず昔のメールに手をつけてしまった。

今までずっと、二年以上保護し続けてきたメール。
それは紛れも無く、先生からの。
先生は、あたしが二年生になったと同時に、転勤してしまったけれど。


 あれは、あたしが二年生になってからすぐに、交通事故に遭った時。
クラブ顧問の先生はクラブ帰りということにしてくれたけれども、
友達とカラオケに行った帰り、
あたしは自転車に乗って、坂道を昇り、いつものように
ぼぉっとしていて、坂道を下る自転車と衝突してしまったからだ。
その時の事は、少しも覚えていないけれど。
気が附いたら、病院のベッドの上だった。
折れた前歯を食べてしまったり、口の周りが腫れていて、ずきずき。
勿論、故意に事故を起こしたわけではないので、あたしの心の中は、
死にたくない
という想いで埋められていた。

入院。

 次の日の検査で判ったのですが、脳座礁があっただけで済みました。
入院してから一日経って。
先生があたしにくれた何十冊もの本を読むことにした。
ママに山積みの本を病室に持ってきてもらって、あたしがその中から初めに選んだ一冊は、
太宰治の「人間失格」だった。
頭が働かないためか、スポンジが水を吸い込むようにぐんぐんその内容を
吸収した。
そうして、自分に起きているような、自分のことが書かれているような
そんな不思議な感覚。

人間失格を読んで、何か共感するものがあって。


 あたしが一年生の時、好きで好きでどうしようもなかった頃、
先生は、ケータイを買って
こっそりあたしにケータイ番号を教えてくれた。「生徒に教えるのは初めて」と言って
そのことを内心喜んでいる自分。
あたしを初めて特別扱いしてくれたのは、先生だったと想う。
それまで、先生と言葉を交し合ってきた道具は
パソコンのメールとケータイのメール。
言いたい事がたくさんあって
文章が長すぎて、ときどき二通に渡ってしまったり、
ケータイで受信できる文字数は250文字と限定されていて、途切れたりも。
今思えば、とても懐かしくて。

 あたしが救急病院に入院してから、毎日のように送ってくれたメール。
ひとりの、「友達」と呼べる人にもメールをしていた。
でも。

先生のメールはいつも、なにかの有名な小説のような件名。
ぼくがずっと支えてあげます。そう云ってくれる時もあった。
本当に、相思相愛だったのだと想う。  ねぇ、今更。
先生から送られてくるメールの内容は、恋する乙女、そのものだった。
病室から打ったメール(※本当はめっちゃ禁止)。
たくさんたくさん、愛を込めた。
あなたも、あたしと同じ気持ちだった?
この関係が、いつまでも、消えてほしくなかった?



あたしが入院して、五日間、先生は毎日のようにお見舞いに来てくれた。
その僅かな時間が、幸せでした。


 二人の思い出。
どうして、あんな楽しい時間が戻ってこないと判ったのだろう。
いつ、あたしは諦めたのだろう。
あたしにとってあの入院した五日間は、人生を変える五日間だった。
オーストラリアにホームスティした3週間よりも、ずっと濃い。と思うのです。

新しい学校に行ってから、一週間が経った
連休前の金曜日、あなた、どういう気持ちでしたか?
生徒指導で怒ることに疲れてしまったあなた。
あたしとの想い出も、消えていきそうだと、言葉をくれました。


新しい学校にまだ馴染めてないから、家で心が安らぐ
と嬉しい気持ちだった?
それとも、家に奥さんと一緒に居るのが苦痛だった?

どうして、あたしの心はこんなにも汚いのだろう。
まるで、あたしが吐き出した食べ物みたいに、あたし色に染まって。
優しい言葉を上げましょうか?
でも、
そんな言葉をあなたに渡したら、あなたはもっと傷つくのだと想うのです。
あたしは、あなたや、あなたの奥さんの所為で、
精神病のフリをするようになったんじゃないんです。
  きっと。

唯。
心が失われる前の、あなたを、ずっとここに残しておきたかった。
あたしの勝手な思い込みかもしれないけれど。


あなたがあたしによく話してくれた、坂口安吾の「遠い約束」という本。
なんだか、それがとてもとても心に沁みて、痛いくらい。
本当に、遠い約束になってしまったから。あたしとあなたの約束は。
山辺の道はまだ、半分残ったまま。哀しい約束になってしまったけれど。
後半は、あたし一人で歩かなくてはならないかのかもしれない。

二人で、亀石で写真を撮ったり、石舞台の中へ入ったり、
もう、叶う事の無い夢です。
あたしがいくら思っても、先生があたしをいくら思っても、
現実は、もう、違う世界で、暮らしていて。


「去る者は日々に疎し」とあなたは言ったけれど、

文字変化投票ボタン。押すも押さぬも、あなたの自由。
苦しいけれど、苦しくないよ。

あなたが、マフラーを目印にあたしを探してくれたことも。
手を振ってくれたことも。
実験室で、初めて飲んだホットレモン、それが美味しいと気付いたことも。
二人で何時間も話して、二人とも泣いてしまったことも。
部活の後の、暗い下足室に光っていたクリスマスツリーも。

準備室の前は、今でも通るのを避けてしまう。

恋にはいつか、終わりが来るもの。でも。
あたしにはまだ終わっていないような感覚が燻り続けたまま。
二人で手を繋いで歩いたあの道に、あたしは今も、置き去りにされたまま、立っていて。



今年はクリスマスツリー。飾られるのかな。

§2002年11月19日(火)§

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