│←【rainy road 】目の前に種をまいて待ち続けて。。。。→│
@冷たい雨が あたしにしみ込む 冷たいぃぃ…
傘を忘れた。 そして、そとは、ほんのり雨模様。講習を休んで、教室でお勉強。一羽の鳩が、電線に脚かけてむくむくと坐ってた。 あたしは悪戯好きで、その鳩に手を振ったり、下敷きで仰いだり。 鳩は、迷惑そうな顔をして、ちょっと体勢を整えたりしてる。 まんまるいのは、愛着が湧く。 今日晴れていたら、満月なのになぁ。
センセイは、物理の部屋で、木工製作をしている。 先生と気の合う仲良しのN先生と、二人の女子生徒がいた。 先生は部屋へ入ってくるように言ったけれど、なんか焼きもち焼いていたのか、あたしは感情の起伏が激しくて、困る。部屋の扉をがらりと閉めて、教室に戻った。 山岳部の写真撮影が5時10分からあったのですが、残念ながら雨のため屋上では撮れませんでした。先生が横に居てくれたのが、何よりも嬉しかった。ふふふ。でも、その後また、物理の部屋へ戻って行っちゃった。 そそそ、その前に、先生が物理の部屋に入る前に、あたしは半ば強引に 「駅まで一緒に帰ってください」 とお願いにも似た口調で言った、いや、叫んでたかも。。 なんだか、この思いを告白したかのような恥ずかしさ。 スキだって気持ちは恥ずかしくないけれど、なんだかとても。 今日は、塾へ行こうと決めていたのだ。そう、およそ一ヶ月ぶりの。 先生は 「わかったぞ。わかったぞ。ほんじゃ、六時な〜。」 快い笑顔で、右肩を押さえながら、眼で職員室のほうを向いて、言った。職員室に六時ということ。
ちらりとみたが、 このとき、野球部が渡り廊下で練習をしていた。 先輩が居た。 はっきり、あのせんぱいだった。 恐怖にも似たドキドキだった。どして? あたしだって、もう、忘れてるのかな。 だって、あたし存在感ないもん。居ても居なくても一緒なの。
雨の中を歩く。 上を見、水溜まりに入り、貴方を考えたりする。 抱き締めて欲しいだなんて思って、ちょっとドキドキする。
■雨。 夜に降る雨は好き。ほら、空間が切り取られていい感じ。 そしてそして、よく寝られる。できれば、貴方の隣がいいです。 わはは。
六時。約束。 教室でサッカーとか、バレーとかしてた。 蛍光灯割るかと想った。
そう、あたし、傘忘れたの。
いつも傘を借りる生徒会のところへ行ってみても、今日はあいにくで。 ぼろぼろ、使えない傘たちが並んでた。誰にも使ってもらえないで、 可哀相。雨を浴びて、埃を取ってもらいたいのに。
教室の窓。 今日は久しぶりの雨で曇ってる。 あなたの好きな「彼女」は、私の前の席で頬杖をついている。 彼はたまに振り返りさりげなく「彼女」の様子 伺ってる。 爪先から頭のてっぺんまで羨ましくて、雨音さえ悲しくなる。 どうして「彼女」なのだろう。どうしてあたしは、「彼女」じゃないのだろう。 きれいな髪も早く走れる足もその名前でさえ どうしてあたしは「彼女」に生まれなかったのだろう。
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