│←あの<s>町長</s>蝶々が死んでから。それから。→│
@あ、しんでる
誰か言いました。
純白の二つの羽をもったモンシロチョウは、日曜日に京都で死にました。 火傷しそうな昼さがりのアスファルトに横たわって 彼女は、やわらかい羽で自分の身体を包んで 静かに 其れは音も立てずに ある種、諦めにも似た微笑を残して
彼女は、息をしなくなりました。
生きることが戦いで、愛が幻なら。
木々のざわめきが、うつらうつらと聴こえます。 近づく夏の気配に向かって、小声で 世界を否定しましょう。 ある種、戸惑いにも似た怒りが、もしかしたら 明日という可能性を秘めていると信じて。
よくドラマで、愛してる人が死んだら、
「私も死ぬ・・・あなたの傍にいたい。。」
と、おきまりのように、言う。 所詮「綺麗事」、そんな言葉で片付けたくない。 此れもひとつの愛し方です。 でも、あたしはそうは思わない。 あたしは死のうなんて考えない。 あたしは、生きるよ。 あなたの分まで、肺の奥まで息をして、強く強くなめらかに生きていくの。 あなたをいつも心に想えば、あなたはあたしの中で生きているもの。 生きる強さを持つことって簡単に思えるけれど、難解でもある。
あたしはあなたに出逢えて、生きる強さを知ったから あたしは生きるよ、強くつよく。あなたをいつも心に想って。
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