│←心を病んでるふりをして。→│
あなたは、私の、私だけのものじゃない。 メールアドレスも、その言葉も、私だけに与えてくれてると思ってた。 私はバカですか。バカだ、ってせせら笑っていたいんでしょう。 あなたは、微笑の底に、私が探し出さないように、隠し持っていたんでしょう。 こんなつまらないこと、何故今まで気がつかなかったんだろう。 あなたが、熱を出して、扁桃腺を腫らして、どんなに苦しんでいても、見舞いに行くことすら出来ない。 私は、大好きなあなたの状態を知ることもできない。 ただ、あなたが大好きないちご大福をつくって、学校へ持って、食べて貰おうと思っていただけ。 あなたが、美味しそうな顔をしてくれる時は、あなたは私のものになった気がするから。 ただ、それだけ。 食べた梅干の種を吐き出すことを忘れた、哀れで無口な人間です。 あなたに話す、その言葉一つが、梅干の種のように、吐き出せなかったのです。 気附くと、自分は、その種を噛み砕いていました。 急に、奪われた気がしたのです。 今までずっと、自分のものだと想っていたあなたが、誰からか手紙をもらって。 そして、あなたの返事の素晴らしいこと。 私は、嫉妬深く、執着心が強く、べとべとした、触りたくもない女だと、分かっています。 純粋でも無くなりました。 あなたを手に入れれるわけがない。 だから私は、あなたを引き止めようとして、わざと、病気のふりをしていたのかも知れない。 でも。いつの頃からだろう。 何万もの嘘吐きになったのは。 そのひとつ一つが私の身を滅ぼして、罪に埋もれさせている。 自分に都合よく生きていたのに。 別に人の裏など知ろうとしなければ良かった。 所詮、人間なんて掘れば掘るほど、異臭がするのよ。
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§2002年03月12日(火)§ |