Juliet's Diary
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2004年11月27日(土) |
海峡を渡るバイオリン |
自分にとっては、不発に終わった、僕と彼女の生きる道。 ホテルビーナスはあれど、そういう意味では、久しぶり!な、くさなぎつよし。 まったく。あのドラマのせいで、ひでぇ目にあったぜ。けっ!
そんなワケで、思い切り、期待しておりました(笑) そしてまた、犬神家と同じ体勢で、挑んでしまいました。 そう。放送開始から遅れること、40分。追っかけ再生での、鑑賞です。
しょっぱな。子供時代からのドラマ開始。 他の方の感想を読むと、”子供時代が長い!”と、ありました。 でも、じゅりちゃんは、そうは思いませんでした。 その理由。
”オダギリ・ジョーに、見とれていたから(笑)”
ぜんぜんっ、長いって、思いませんでした。 特に最後の、”着物でバイオリン後姿”に、えらい興奮しました。
”なんだ、あの腰、あのはかなさっ!オダギリ斉藤は、仮の姿だったのね!”
そう画面にツッコミながら、そのくせ、ぐにゃぐにゃと、もだえておりました。 人間なんてそう。じゅりちゃんなんて、所詮、そう。 そうです。浮気モノ!って、ヤツですよ。どうだ、まいったか(意味不明)
そういうワケで、前半分、本来の趣旨とは違ったところで、大満足。 ただし、オダジョーさんがいなくなったあと、ふと我に返る。
”あれ・・・。放送終了って、何時だっけ・・・?”
やっぱり、ちょっと、長かったようです。 残りの時間で、どうやるんだろう?と、多少不安に思いつつ、鑑賞続行。
つよしくんの演技は、よかった。 特に自作のバイオリンを、真剣に見る目などは、こちらが息詰まるほどに。
こういう演技は、さすがだな、と、思ってしまう。 くさなぎつよしの真骨頂!という感じで、うれしい限り。 だが、その反面、自分には、納得に出来ない部分もあったのです。
まず、その納得の出来ないことの前に、もうひとつ、残念な件。 そう思う方が、多いのではないかと思いますが、とにかく、時間が足りない。 子供時代が長い、うんぬんより、あの内容からは、放送時間が足りない。
フジテレビの開局記念です。テレ朝は、石原裕次郎で、5日連続でしたでしょうか? そういう意味でも、もう少し、贅沢にしても、よかった気がします。 いえ、別に、くさなぎFANだからでは、ないですよ。 あの内容、全部を伝えるなら、2夜連続でも、よかった気が致します。
・母との別れ ・国籍の違いからの差別 ・極貧の生活 ・独学だけで学び、作り上げる努力 ・家族愛・夫婦愛
これら全てを盛り込むには、時間が足りない。 どうしても、あの時間内で、とするなら、何かに絞り込むべきだった。 ひどいようだが、バイオリン1本で、行った方が、よかった気がする。
勿論、それでは、陳さんの全ては語れない。 さまざまな要素が結びついての、ひとりの人間の人生。 どれがひとつ欠けても、陳さんにはならない。
でも、それでも、だ。アレは、ドラマだ。物語だ。 絶対に、全てに忠実であることより、話としての面白さを、考えたい。 つまり、”ココを見てくれ!”というポイントを、絞った方がいいと思うのだ。
自分なら、バイオリン1本で、行く。 2時間程度しかないなら、もう、それ1本で行く。 正直、子供時代のオダギリ先生のことは、ばっさり切る。
”この国は美しいね”
オダギリ先生の言葉は大事で、その美しい自然からヒントを得た。 でも、それでも、それでも、自分なら、切る。
なぜなら、2時間しかないのだから。 たった、2時間しか、放送できないのだから。
非常に、残念。陳さんの生涯は、2時間では表現しきれない。 出演者全ての演技はよかった。 だが、いかんせん、焦点が多すぎて、ひとつひとつが、薄くなっている。
正直に言おう。つまらなかった。 あまりに、ボケた話の内容に、ドラマの中に、入り込めなかった。
残念。非常に、残念。 すばらしい話なのに、演出によって、あいまいになってしまう。
そう思い出すと、全てが、うっとおしくなる。
あの雨の音も、そう。うるさくて、かなわない。 豪雨なのはわかったから、役者がセリフを言っている時は、集中させてくれ。 特に外での修理作業中は、うるさくてしょうがない。 画面を見れば、視聴者は、視覚から激しい雨音を連想する。 なのに、役者のセリフをかき消すほどに、雨の音。
編集時の初歩的なことだと思う。セリフが聞き取れなくて、どうする? 役者に言わせる意味、あるのか? 聞こえないのに。
ヒステリックに、夫婦喧嘩。 でもさ、金切り声を出すのが、熱演、って、ヤツなのか?
申し訳ないけど、菅野さん。大好きな役者さんでしたが、今回は、がっかり。 キンキンすぎて、何を言っているのか? ぜんぜん、わからなかった。 つよしくんの怒鳴り声は、聞き取れたが、菅ちゃんは、わからなかった。
この意見、つよしFANだから、とか、そういう下らない事、言ってくるなよ。 いち視聴者である以上、くさなぎつよしの共演者であろうと、ダレであろうと、 その演技に、”なんだアレ?” と言う資格はある。 自分は事なかれ主義ではないので、あいまいにはしない。
さらに。
くさなぎつよし。今回、わたしは、あなたの弱点を、見た。 なんだ、あの演技は? アレが、キミの限界に近い、演技なのか?
”最近、ちょっとウチの主人、おかしいんです”
そう妻に言われる程に。で、大量のミミズに、大興奮!
”おかしいんです”
そのセリフに呼応しての演技は、本気でヘンな人。 でも、そうなのか? 本当に、ソレでいいのか?
回りが奇妙に思うほどに、あの人、狂ったんじゃないか、という程に。
でも、それは、あんなことじゃない。 熱心さのあまり、真剣さのあまり、まわりが見えなくなる。 そういう事じゃないかと、自分は思う。
勿論、デフォルメしているのは、わかる。 でも、アレはないだろう。あれじゃ、ただのバカだ。おふざけだ。
ああいう演出なのかもしれないが、あれはヘンだ。 くさなぎつよしが、時としてコメディ・タッチの演技で見せる、アレ。 でも、アレは、あのシーンで出すのは、違うと思う。
勿論、これは、わたし個人の意見。 くさなぎつよしは、本気で、ああやって演じよう!と、思ったのかもしれない。 いや、思ったのだから、ああなったのだろうな。
でも、自分には、アレは、断じて違うと、思う。絶対、違うと、思う。
”あちゃー・・・”
見ていて、こんなこと、はじめてざます。 くさなぎつよしの演技に、目を覆うことなんて。 他の演技が、ほぼ完璧に思えてたので、余計に目立つ。
とにもかくにも、自分には残念な結果の、バイオリン。 そのほか全てが良かっただけに、非常に残念。
つよしくんの演技も、あの1点を除けば、とてもよかったのに。 だが、その1点が許せないのが、FANというもの。
くさなぎつよしには、いつでも、パーフェクトでいてほしい。 バラエティでウケないのは、仕方がないが、演技に関しては、許せない。
つよしくんは、納得しているのだろう。 記者会見では、自信満々、という感じだった。 今回は、意見の相違、というところだろうか?
しかしながら、期待していただけに、残念。 次回作に期待、と、言いたいところだが、犬だからな。 こちらもきっと、前回の秀吉同様、そして、バイオリン同様。 時間が足りない、という結末に終わりそうな気が致します。
まぁ、足りないなりに、工夫をしている、それ以外の点は、納得できる、 というところでは、あるのですがね。
残念!
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