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2004年01月11日(日) 新撰組(初回)

大河ドラマの主役は、必ず、大物俳優でなくては、いけないのか?

じゅりちゃん的には、はい、そうです、だったのですが、
今回、その考えを、完全に、三谷さんと、慎吾ちゃんに、くつがえされました。


大河ドラマの題材に、取り上げられるのは、歴史上の人物です。
こちらは、時代劇でも、だいたい、同じです。

歴史上の人物とは、日本史上、有名だったり、偉業をとげたり、の、方々です。
で、そういう方々は、当たり前ですが、その重要な部分、というのは、
ある程度の年齢に、達した時に、起こっているものです。

例えば、家康などは、幼少期は人質で、青年期も、小国の武将です。
彼が、江戸幕府を開いたのは、年をとってからです。
信長のように、早死にした人なら、まだしも、
長生き、ということも、偉業を残すには、重要な条件のようです。

そういう意味で、近藤勇。
彼もまた、本当の意味で、重要な役割を、果たしたのは、
実際の慎吾ちゃんの年齢よりも、もっと、上の時です。


でも、それだけで、いいのでしょうか?

確かに、ある程度、年季の入った、俳優さんの方が、
ここイチバン! な箇所で、重量感があって、いいかもしれません。
目玉は、その人物の、いちばん重要な役割の箇所、なのですから、
もりあがって、もりあがって、最後に、どうだー! も、大切です。


”わたしを、叩くのですか?”
”貧乏は、余計だよ”

どう考えても、今後、大物になるとは、思えない。
でも、将来、大物になる人全てが、若い頃から、その風格があったのだろうか?


”今は、自分の住む場所のことを、考えなさい”

人には、段階がある。

”そして、いつか、世界を考えられるように、なりなさい”

今は、そのために、学ぶ時間だと。



上を脱いだり、ふんどし一丁になったり。
それは、実際に、若い体を、見せることで、若さを、表している。

若い彼が、どのようにして、成長していくのか?
先の見えない幕末の世の中で、なにを、模索し、目指していくのか?


幕末の、あの時代。

倒幕と、攘夷で、日本が、まっぷたつに、分かれ、
そして、混乱期だからこそ、若い力が、介入する、余地があった。


わたしには、三谷さんが、どうして、慎吾ちゃんを、起用したか、よくわかった。

決して、ひいき、じゃない。
三谷さんが、慎吾ちゃんを、気に入っているからじゃ、ない。


彼の、無垢な心と、そして、決して汚れない、あの笑顔、
そして、体中から、あふれだすような、若さ。

彼は、若い。
肉体の若さも、勿論だが、彼には、若さの雰囲気がある。
決して、枯れることのない、生命力ある、空気を、持っている。

これは、他のすまのメンバーでも、持っていない。
慎吾ちゃんが、いちばん若いから、ということも、ありますが、
じゃ、25歳のつよしくんが、あの、沸きあがる泉のような、若さを持っていたか?
と、言えば、持っていなかったように、思える。


慎吾ちゃんの魅力は、こんこんと、湧き上がる、泉のような、若さ。
透き通る、水のように、汚れない、美しさ。
それは、演技と言うより、もう、彼、個人の、キャラクターのように、思える。

これは、決して、演技や、実年齢だけでは、カバーできない。
その役者のもつ、雰囲気で、それも、商品価値だと、自分は、思った。



三谷さんは、若者の情熱を描きたいと、おっしゃっていた。
確かに、今までの大河とは、違う。コンセプトが、絶対、違う。

でも、これは、おもしろそうだ! そう、思える。

今までとは、違う、近藤勇。
でも、彼にだって、どこにでもいそうで、まだ、海のものとも、
山のものとも、わからない、そんな青年期が、絶対に、あったはずだ。


三谷さんが、求めるものに、慎吾ちゃんが、ぱちっ! と、合っている。
三谷さんの魅力と、慎吾ちゃんの魅力が、がっちり、タッグを組んでいる。


1年間という、長丁場では、ありますし、
今後、その若さゆえに、酷評も、あるかと、思いますが。

なーに。受信料を払っているのは、老人や、時代劇マニアだけじゃ、あるまいに。

でも、絶対、お年寄りにも、わかってもらえる。
時代劇マニアの人にも、おもしろい、って、思ってもらえる。


大河だから、とか、そういう固定概念は、ちょっと、置いておいて。

若さ爆発! で、1年間、明るく、さわやかに、がんばってください。
非常に、期待しております。


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