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2003年02月14日(金) オトコの真価が問われる日

”じゅりさん、今年のバレンタインは、どうするつもりですか?”

驚くなかれ。
この質問は、2/10の、業務課定例ミーティングの、冒頭で、
龍兄から発せられた、言葉である。驚きのあまり、たっくんは、目を見張る。


”なんですか。まったく、すごい直球、ですね”
”いえいえ、そうでは、ないんですよ”

実は去年まで、当部署の相方、資材課には、女性社員がいませんでした。
いえ、いたのですが、退職され、その後任が、男性社員。
そのため、めんどうでは、ありましたが、業務課員の、じゅりちゃんが、
彼らにも、渡して、いたんですね〜。

だから、今年、じゅりちゃん、ひとりだけが、そういうことをしたら、
資材課の木村が、気まずい思いを、するのでは、という危惧を、
龍兄は、感じたようなのです。


さすが、龍兄! 木村との不倫願望、丸出し、なんですよね。
いえ、コレ、ほんとう。すっごい、お気に入り。こんなことが、ありました。


木村と話す、龍兄。木村が去った後、なにやら、わたしに、言いたげ。

”なんですか? 楽しそうに、話してましたね(半ば、呆れ顔)”
”髪、切りましたね、って、言っちゃいました”

バカか、バカか? 側で、聞いていた、たっくんも、大爆笑!

”高校生の男の子に、相談、受けてるみたい。龍兄、けっこう、純情ですね”
”高校生ですか? 先生! ボク、もう、ガマンできません! みたいな?”

”なにが、ガマンできないんだー!”
と、わたしと、たっくんで、大ツッコミ! それでも、へらへら、してたもんな。


しかし、龍兄。心配は、ご無用です。
そういうことは、女同士、とっくに、話は、ついております。
わたしは、業務課だけですが、木村はちゃんと、
資材課と業務課に、予定してるようです。(それも、ゴディバだった!)



いえ、別に、それが、我社の恒例、というワケでは、ないのです。
これは、個人的な考え、ですが、ウチのね、ぱぴーの、ことなのです。

ぱぴーは、前、女性社員ばかりの部署を、担当していました。
”彼女達は、まとめて、で、いいけど、オレは、そうも、いかないもの”
と、まみーが、買ってきた、ハンカチだの、なんだの、
山のように持って、3/14は、出勤です。

しかし! 部署移動で、オトコばかりの部署になり、
マジで、イッコもなかったその年は、背中が、さみしそうだった。
(ぱぴーは、ちょこれーと、大好きなのです)


”義理でも、もらえぬ、我父よ。ぱぴーは、会社で、嫌われているのだろうか?”

家族に、そこはかとなく、広がる、この不安。
それを察して、一言も発しない、我父。家族崩壊の危機を、感じました。
(大げさに思えるでしょうが、あの気まずさは、今でも、覚えております)

まぁ、それ以来、まみーが、毎年、上げているようなので、
逆に、我家には、夫婦円満、って、感じで、よかったのですが、
まだ、若かった、じゅりちゃんには、義理チョコなるものの、大いなる意味を、
痛感した、出来事でした。義理だからこそ、重要なのだ、ということです。


”ウチの子。彼女もいないのに、そんなに、モテないのかしら?”
→ 独身・親と同居・彼女の有無は、じゅりちゃんの想像、の、たっくん。

”この人、まだ、若いのに・・。会社で、嫌われているのかしら?”
→ 34歳・妻子あり、の、龍兄。


そう、母親なり、その奥様なりを、安心させることが、大事。
挨拶がてらの、安心料、で、あると、じゅりちゃんは、考えているのです。
そういうワケで、じゅりちゃんは、必ず、毎年、仕事の同僚には、上げています。



そして、話は飛んで、数日後。
実は、我課は、2/17〜2/28までの、2週間。
3人分担で、全国行脚の旅、つまり、地方営業所出張に、出かけます。

半年前の、当社のオフコンPGの変更。その本格的運用が、3月の決算後。
ですので、実際に、課員が、地方営業所に出向き、
データからでは、わかりにくい部分を、直接確認&再指導。
そして、この半年間で、問題がなかったか、の、事情聴取が、目的です。



”広島営業所。2/14に、すれば、よかったな〜・・・”

広島営業所は、べっぴんさん揃いで、担当のたっくんは、もう、でろでろ。
ちなみに、予定では、2/20が、広島です。

”広島の所長に、夜は、たっくんを、監禁するように、伝えておきましょう”
”そうですよね、龍兄。羊の群れに、狼を、放り込むような、ものです”
”ボクは、無理強い、しませんよ。ホテルの部屋を、教えるだけです”

オペレーション、再確認の、打ち合わせ中だろう。
どうして、我課は、こう、脱線、するかな〜。



”そういえばですが、ジャニーズのタレントさんは、食べきれるんですかね?”

龍兄の、突然の質問。
確かに、トラック何台分、とか、昔は、報道されてましたものね。

”いえ、今は、送る人も、そんなに、いないみたいですよ。
実際、届いたものも、全て、廃棄でしょう。危なくて、食べられませんよ”
”そうでしょうね〜。青酸カリとか、入っていたら、アウトですよね”

と、ひとしきり、怖いね〜、という話を、したところで、


”でもさ、木村さんが、つよしさんに、贈るチョコに、
毒薬とか、入っていたら、大笑いだよね!”

これには、3人、大爆笑。

チョコをクチにした、つよしが、いきなり、苦しみ出しても、全員が納得する。
当人同士は、そう、思ってはいなくても、周りは、そう、思っていますから。
つよしは、ヒドイ奴、ってね。あれじゃ、仕方がないよね、って、ヤツです。


”いやいや〜、ホレ薬、かも、しれないよ〜”
”木村さん! 結婚してください! みたいな? あはははは・・・”

大笑いの、たっくん&じゅり。その横で、引きつった笑いの、龍兄。


まったく、バレンタイン当日前から、大盛り上がりの、我部署です。
当然、いくつもらえるか、に、話は飛躍。


”オレは、もう、トラック、手配しましたから”

寒いギャグを、飛ばす、たっくん。
あの人でしょ、あの人でしょ、と、指折り、数えて見せます。
そして、なぜか、数のことで、大盛り上がりな、オトコ2人。


”ねぇ。。。その歳でも、やっぱり、うれしいの?”

若干、”その歳” という言葉に、引きつった感のある、二人でしたが、
そこらへんは、聞き流してくれます。
逆の場合だと、じゅりちゃん、大激怒、たっくん、平謝り、ですが。


”うれしいですよ。やっぱり。義理でも、くれる、ということが、大事なんです。
わざわざ、してくれた、という気持ちが、うれしいんですよ”
”そう? オレは、もう、そんなこと、感じへんけどな〜”
”それは、龍兄が、結婚しているからですよ。オレはまだ、独身です”

と、またまた、ここで、大盛り上がりの、オトコふたり。
彼らは、チョコレート、大好き。
”お菓子といえば、チョコレート、でしょう!”
と、たっくん、断言、していましたものね。



”でもさ、どうせ、もらえるの、イッコ、でしょう?”
こらえきれずに、わたしの発言。

”えっ? どうして、ですか?”
真顔で、質問。龍兄&たっくん。


”だってさ、わたしから、だけじゃん!
龍兄は、奥さんから、もらえるかも、しれないけどさ。
会社の中じゃ、イッコ、って、ところじゃないの?”

”なんだとー! すっげー、ムカつく!” 
と、驚くほど、大激怒の、たっくん! そこまで、怒るか?


しかし、その後の、龍兄の、ものすごい、不敵な発言!

”ふっ・・・。じゅりさん。みくびっちゃー、いけませんよ”


言い合いをしていた、じゅり&たっくん。驚きのあまり、硬直。
165cmの、小さな龍兄が、妙に、でかく、見えました。


”そっ、そうだ! みくびるなよ、コノヤロー、って、感じですよね”
”ふふふふ・・・。(龍兄の不気味な笑い)”


結局、龍兄の、不遜な笑いに、たっくんまで、気押され、話は終了。
しかし、ここで、じゅりちゃんも、負けずに、一撃!

”わかりました。
では、あなた方の、オトコとしての真価を、見せていただきましょう”

なんとなく、発した言葉でしたが、なぜか、がっくり、アタマを垂れる、二人。
こりゃ、当日が、楽しみだわい・・・。



で、向かえた、そう、”オトコの真価の、問われる日”

結果、管理部業務課、という、指導的立場が、効を奏したのか?
常に、お助けしている部署から、いくつか、彼らにチョコが、届いたようです。
オペレーションを担当しているのは、ほとんどが、女性、ですからね。

しかし! 全てが、その部署から、まとめて、という、カタチ。
そう、個人的には、やはり、わたしからだけで、あったようです。
(あと、木村からも、もらっていたようですがね)


でも、やはり、うれしそうでした。
世の中には、くだらない、と、思う方も、いらっしゃると、思います。
しかし、自分が考える、ことでは、ありますが、義理だからこそ、大事。
わざわざ、だから、うれしい。
たかだか、イッコ、500円。これからも、大事にしていこうと、思っております。


さて、すまっぷさんたちは、どうでしたのでしょうかね?
オトコとしての、真価の問われる日は。

きっと、メイクさんだの、衣装さんだの、なんだの。
”これからも、ご贔屓に”
特に、フリーで、仕事をしている方も、多いでしょうから、
それこそ、営業には、絶好のチャンス、でしょう。
当選、お返しも、しなければ、なりません。
”これからも、よろしくお願いします”

互いに仕事、というつながりですが、しかし、それだからこそ、大事。
指名してもらうこと。丁寧に、仕事をしてもらうこと。
きっと、移動車の中は、すごいことに、なっているのでしょうね。
相手が、知っている人、ですから。それらは、食べていると、思われます。

まぁ、食べきれないと、思いますので、事務所で配っていると、思われます。
しばらくは、お茶菓子に、不自由しないですね。
慎吾ちゃん、食べすぎないようにね。



”なに、じゅりさん。オレに、なにか、くれる気、ある?”
木村のくれた、せんべいを、食べながら。
”いや、別に・・・・。用は、ないよ”

ちっとも、苦しむ気配も、欲情する気配も、見せない、つよし。


”オレはね、甘いものは、ダメですから(知ってるよ!)
ほんとうは、せんべい、とかでもなく、タバコが、いいんですがね”

だから、木村にも、タバコに、しとけって、言ったのですが、
フィリップ・モリス、という銘柄が、覚えきれなかったようです。


”なに・・・。なにか、用ですか?”
”いえね・・。その、せんべい食べて、木村さん、かわいな、とか、思う?”
”べつに・・・。せんべいは、せんべい、だよ”

どうやら、ホレ薬も、毒薬も、入っていなかったようです。
せめて、下剤くらい、まぜてくれれば、よかったのに。


しかし、つよしが、どんなお返しをするか、マジで、楽しみです。
そう、本当に、オトコとしての真価が、問われるのは、お返しです。
高ければ、いい、じゃない。そのセンスが、大事。

木村がもらったものを、必ず、見せてもらおうと、思います。


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