Juliet's Diary HOMEDiary INDEXpastwillsellection


2002年12月14日(土) 木村とつよしが、やってきた

それは、突然の、出来事で、ありました。

1ヶ月ほど前、当方の部署の、となりの部署。
いや、ヘタをすれば、地方拠点には、同じ部署に、思われているかもしれない、
我部署の、相方にも匹敵する、資材課に、新人が、入社した。

”じゅりさん、めんどう見てあげてね”

おい、違う部署やんけ、と、部長に言いたかったが、
まぁ、ウチも、資材課も、女性社員は、ひとりだけだものね。
こればかりは、仕方がない。

彼女の、入社日。午前中、総務課より、当社の既定に関する、説明後、
営業部出身だから、と、またしても、商品説明をするように、依頼された。
だよねー。資材課は、地方からの問い合わせで忙しいし、
かといって、龍兄じゃ、商品説明、できんもんな。純粋、業務課員じゃ。


ふたりきりで、会議室で、向かい合う。
”業務課の、じゅりです”(←ウソ。ちゃんと、本名で、名乗りましたよ)
しかし、彼女の口から出た言葉は、自己紹介では、なかった。

”つよし・・・。好きなんですか?”

はぁ? です。
しかし、彼女は、とまらない。

”SAMP、好きなんですか?” ”コンサート、行きましたか?”


?????ですが、まぁ、かろうじて、
”えぇ・・・。オーラスも、行ってきましたが・・・”

ちなみに、その日は、オーラスの2日後。
こちらも、興奮、さめやらぬ、その直後でした。

もう、仕事なんか、そっちのけ!
彼女は、木村FANで、最初の紹介時に、わたしの机上の、つよしくんに、
おお〜っ! と、注目していたようです。
結局、1時間の商品説明は、オーラスの説明と、
それと、びーぶろっくで見た、木村さんの腰ふりの再現に、使用されました。



そして、そして、最大の、ヤツが、やってきた・・・。

木村が入社し、その1週間後。
こちらは、既に内定済み、でしたが、北九州営業所より、つよしが、来た。
そう、本名、××つよし、と、言うのです。

このつよし。実は、私の同期で、もともとは、業務課員。
我らが主任、龍兄の、前任者で、ありましたが、営業を希望し、
北九州営業所へ赴任していたものを、本社資材課へ、呼び戻されたのです。

”つよしくんはね・・・。キムタクに、似てますよ”
”え〜、ほんとですか?”

龍兄の、アホな発言に、ほほを赤らめる、木村。
似てねーよ、ぜんぜん、似てねーよ。ま、見りゃ、わかるけどさ。



そして、つよしが、やってきた。

”つよしくん、ひさしぶりだね”

仕方がないので、声をかけてみます。

”そうですか?”
”そうだよ、もう、1年ぶりくらいじゃない。
一度、本社に、きてくれたことが、あったじゃん。あれ以来だよ”

そしたら、あのバカ、

”ボクにとって、じゅりさんに、1年くらい会わないのは、
久しぶり、じゃないですよ。
まぁ、10年くらい、会わなければ、久しぶり、ってところかな?”

周りは、大爆笑。

そう、この、つよし。
ヒトクチ、カラクチ、じゃないけど、軽口の大魔王、嫌味のつよし、なのです。


”ボクは悪役キャラだけど、じゅりさんも、そうだよね”

”いいひと”と、言われると、”コイツ、どこ見てんだ”
と、相手が、バカに見えてくる、と、公言してやまない彼は、
自称、悪役、無論、じゅりちゃんも、そう、思います。


”わたしの、どこが、悪役なのよ。つよしくんには、足元にも、及ばないよ”
”そりゃ、そうでしょう。ボクは8面までいかないと、あえないですけど、
じゅりさんは、小者、ですから。マリオにすぐ、踏まれちゃいますよ”

おい、ワシは、クリボーか?
オマケに、自分を、ボスキャラ扱い。いい度胸、しているよ。

しかし、この、つよし。もとがPC、そして、社内のオフコンの管理部でもある、
業務課出身で、かなりの理論家。仕事に、ぬかりが、ないんだな。
スジは、ぴしっと、通すし、軽口以外では、対応も、丁寧。
いわゆる、文句のつけどころが、ない、やつでも、ありまする。
また、そこが、憎たらしい。



そして、木村とつよし。
仲良く、仕事をやっていくと、信じてやまなかった、この二人に、
予想だにしない、バトルが、しょっぱなから、はじまった。

女子高、そして、女性ばかりの会社から、転職してきた、彼女。
30なのに、どうも、おどおど、し、そして、声が、小さい。

”えっ? なに?”
聞こえなくて、たっくんが、カラダを乗り出したら、驚いて、飛びのく、始末。
”オレ、なんにも、していないのに・・・”
たっくん、ちょっと、傷ついていました。

そしてそれが、つよしのカンに触るらしく、つよし移動の初日から、怒号が飛ぶ。


”聞こえない!”
この怒号が、日に、数十回、わたしの背後で、繰り返される。

さらに、おどおどする、木村。
その、木村をつかまえ、つよしは、ゆるさない。

”ボクも、忙しいんだから、手元から、顔は上げられないよ。
でも、耳だけは、貸してあげるから、ちゃんと、はっきり、言って”
”コレ、とかって、指で示さないで、言葉で、言って”


最初は、相変わらず、つよしは、ひどいヤツだな、と、思いましたし、
もとが、悪役、ですから、社内でも、かなりの、ブーイング。
しかし、当のつよしは、気にも、とめていない。さすが、ボスキャラ。


でもですね。ちゃんと、聞いていると、つよしの言うことは、すべて、正しい。
言い方は、キツイですが、それでも、全てが、正しいのです。


そして、ついに、その日は、やってきた。
とうとう、つよしが、木村を、泣かせてしまったのです。

”仕事で泣くなんて、信じられないよ”
と、いいつつ、つよしも、木村の様子が、気になるようです。
仕方がないので、ここは、じゅりちゃん、お昼にそっと、彼女をつれだします。


”まったく、つよしは、キツイよね、大丈夫?”
”大丈夫です”
と、いいつつ、木村の涙は、とまらない。

”ヤなヤツだよね、つよしは”
同調する、そぶりを見せ、じゅりちゃん、木村の心を、ほぐそうとする。
しかし、意外な回答が、木村から、返ってきた。


”つよしくんは、やさしいです!”

はぁ? そんなこと、言う人、初めてだよ。アタマ、大丈夫?

しかし、要約すると、つよしの言うことは、すべてもっともで、
それが、出来ていない、自分が、いけない、ということ。
きつい言い方だが、教え方は丁寧で、とても、わかりやすとのこと。
だから、これからも、つよしに、教えて欲しい、というのです。


”でも、泣いちゃったから、つよしくんに、嫌われちゃったかも・・。
もう、つよしくん、あきれて、教えてくれないかも・・・”

そういいつつ、ラーメンの前で、さめざめと泣く、木村。


好きか? 好きか? あそこまでされて、そんなに、つよしが好きか?

じゅりちゃん、驚いて、箸を落としそうに、なってしまいます。


”まぁ、つよしもね、同じ、30だし。アイツだって、万能じゃないよ。
きっと、気にしていると、思うから、自分から、先に、謝っちゃいなよ”
”でも、でも、・・・・。怒っている・・・(泣)”
”怒ってないよ。怒っていても、先に謝られたら、すぐに、向こうも謝るよ”


結局、木村は、つよしの前で、足が震え、小声で、すみません。

”ボクも、言い過ぎました”

いや、別に、そうじゃないと、思うけどね、わたしは。
でも、まぁ、そう、言っとけよ、つよし。
さぁ、これから、仲良く、お仕事してね。一緒の部署、なんだから。


しかーし!

そう簡単に、木村とつよしの仲は、進まなかった。
そして、現在も、一方的な、つよしの攻撃による、バトルが展開中。
それでも、木村。教えてもらいたい、一心で、つよしに、ついていく。

”よかったね。簡単に、めげる人じゃ、なくって”
そう、言った、わたしの言葉に、つよし、

”あれで、めげてくれなかったら、オレの方が、めげそうですよ”

なんとっ! 社内のダレもが、ヤツをやり込められないのに、
意外にも、この木村。つよしを、めげさせそう、だなんて、すごいかも!


悪いが、おもしろくて、仕方がない。
おどおどする、木村。そして、怒鳴る、つよし。
でも、絶対、離れようとしない、木村と、
なんとか、一人前にしようと、あきらめない、つよし。

この続報は、すまっぷさんには、関係ないですが、
おもしろいので、時々、ご報告します。


尚、木村とつよしは、お隣の部署、資材課の所属ですが、
我部署の、新人、たっくん。
そう、アダナが、木村拓哉さんの、”たっくん”ですが、
これは、たっくんの、名字に、ちなんだ、アダナです。
しかし、たっくんの、本名は、”まさひろ” だったり、いたします。


”なにげに、すまっぷ?”

木村FANに、つよしFAN、つよしに、まさひろ。

龍兄の、あきらめにも似た、つぶやきと、つよしの怒号が響き渡る、
今日、この頃、なのでした。けっこう、通勤が、楽しいです。


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