箱の日記
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2013年01月01日(火) ベッド




憶えきれないくらい

何人もがやってきては

去っていった病室のベッドに残るのは

消毒では消えない熱のようなもの

つないだ手のぬくもり

悲しみに染まった涙

残された時間のこと

不滅の神だとか無限の宇宙への思い

鋼鉄のバネは

しっかりと重い体幹をあずかり

不自由を自由にする



懸命で

燃え尽きたひとよ

染みわたる雫のように

落ちては

かならず また生まれる



誰にも言えなかったひそかな告白

あの生意気な医者の弱点

愛おしい白衣の天使

まとめきれなかった生きることの意味

いつからか

鋼鉄のバネは

ぎしぎしと音をたてる






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