まだ眠るひとの夢初めてのような空気が降りて薄い明るみが包むこの街にじんじんとやってくるあしおと魚釣りへ行った早朝ひんやりとした川べりの草むらで聞いたのと同じあしおといとなみのはじまりのはじめはあたたかく眠い心拍のように近づくごくわずかな光と音声を手繰りたどりつこうとしているそこが始まりなのにいつまでもじんじんとやってくる