炎天下仰向けアフリカに正しい風が吹いたらたった4秒で砂漠を渡り巻き上げられた砂は数百万の子供とすこしばかりの大人を泣かせるシマウマもライオンもアフリカ象も潤んだ目を閉じる黒い傘なんかさして走っていたらあっという間、風にさらわれ砂漠の端まで飛ばされてもう少しで海に落ちそう握る手をやっとゆるめて私は炎天下仰向け砂漠には太陽に焼かれた獣の死骸などもうない