箱の日記
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2005年01月09日(日) 炎天下仰向け



炎天下仰向け



アフリカに正しい風が吹いたら
たった4秒で砂漠を渡り
巻き上げられた砂は
数百万の子供とすこしばかりの大人を泣かせる
シマウマもライオンもアフリカ象も
潤んだ目を閉じる
黒い傘なんかさして走っていたら
あっという間、
風にさらわれ砂漠の端まで飛ばされて
もう少しで海に落ちそう

握る手をやっとゆるめて私は
炎天下仰向け
砂漠には
太陽に焼かれた獣の死骸など
もうない


 


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