箱の日記
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2005年01月05日(水) 初稽古の朝




初稽古の朝



氷水のように冷たい水から
雑巾を絞り取り
道場の床を拭く
両腕にかかる力の
無駄がないようにと肩口をただ前に向け
東へ
つぎは西へと
誰がきくでもない足音を
はね返らせている
薬指の霜焼け
旧年にやった捻挫
この白い息
静かだ
誰彼の倒れた痕ですら静かだ
わたしはただ
無駄がないようにしている
幾度も繰り返している




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