逢いたい人に逢えなくて、書きたい小説が書けなくて、かといって、他にやりたいこともない。

美酒に酔っては、美食に依っては、膨れた腹をさすって嘆く。

ほんの少しの感受性の強さ、誰もが持っている生命と知性と経験の光に過ぎない。

ほんの少しの類い稀なる個性、お前みたいなやつはごまんと居るぞと笑われている気がいつもしている。

まだそんなこと続けているのか、笑われている気がいつもしている。

しかし、面白おかしく金を稼ぎ、人生を謳歌している輩たちが、ちっとも羨ましくないのは何故だろう。

ふみひこ ｜MAIL