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リンクフリー、辞めてもいい?(苦笑)
心の中にリンクを張ってください
(オレ、今いいこと言った)



2006年01月11日(水) 僕と不良と校庭で/全部、君だった。

僕と不良と校庭で/山崎まさよし(4:06)

突然の君の便りは 懐かしい不器用な文字と
どこか遠い国の空の絵葉書

あの頃 やがて僕らも大人になると思ってたけど
はっきりとした未来は 描けずに過ごしていた

校舎の上に広がる 5時限目の空
退屈な世界史より 風に揺れてる窓の外 ずっと見てた

そして人並みに恋もして 月並みな悲しみも知ったけど
まだ僕は過ぎてゆく 日々に迷い残してる

手にしたものはいくつか 色褪せてたけど
おぼつかない指先で憶えた唄は 今もまだ 歌ってる

いつかの夕闇迫る あの校庭から
僕らの細い影は どこまでも伸びてった

突然の君の便りに 短い返事を出すことにした
今 僕が歩いてる街の写真を添えて

確かなことは今もまだ 見えないけれど
これから何処に向かうのか わからないけど
息を切らし走り抜けたあの校庭に 新しい風が吹く

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全部、君だった。/山崎まさよし(5:15)

いつのまにか降りだした雨の音
急ぎ足で行く季節の終わりを告げている
ふいに窓を閉じかけた手が止まる
しばらくは君のこと思い出さずにいたのに

些細なことからの諍いは
いつも二人の明日を曇らせた

今ならあの夜を越えられるかな
君の涙に答えられるかな
胸も苦しくて張り裂けるほど
全部、君だった

互いのぬぐいきれない淋しさを
冷めた朝の光の中でうやむやにしてきた

心にもないうらはらな言葉で
わざと二人は傷つけあったね

今なら上手に伝えられるかな
いつも微笑みに応えたかった
胸も切なくてかきむしるほど
すべて、君だった

時は静かにかけがえのないものを
遠ざかっていくほどあざやかに映しだす

どんなにやるせない気持ちでも
どんなに明日が見えなくても
温もりだけをたよりにしていた

やがて雨音は途切れはじめて
街がにわかに動きはじめる
雲がゆっくり滑りはじめて
部屋は明るさを取り戻してく

風がやさしく頬をなでてゆく
全部、君だった

雨も雲も街も風も窓も光も
全部、君だった
冷めた朝も夜も微笑みも涙も
全部、君だった


ふみひこ |MAIL