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日々のモエログ

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2004年04月14日(水)
SAY YOU KIDSを観ました。(1回目)

※途中までネタバレ無しです。ネタバレ部分は反転文字にしています。

SAY YOU KIDSを観に行きました。
1回目です。来週、2回目行きます。


え!?祐さん、FCは外れて何とか一般は電話が繋がったけど、4月は忙しくて「譲ってください」とか出来ないから、今持っている1回しか行かない、って言ってなかったっけ?

はい、言ってました。


え?もしかして、お知り合いから譲っていただいたの?

いいえ、違います。自力で取りました。
てか。



…外れていたと思っていたFC枠が当選していました…(合掌)


3月下旬の某日。
その日も確か帰宅は夜遅かった。家に帰ると、見慣れた水色の封筒がきていた。
「お、返金って同じ袋でくるんかー(実はまだ返金経験ゼロ)」
と思いながら、はさみで封筒の端をちょきちょきと切る。
すると、そこに見えるは、ピンク色のチケット。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
夜中なんに、思わず叫んでしもうた。名前を確認しても、ちゃんと私の名前がアリ。
何やようわからんが、実は当選しとったらしい。
いやん、嬉しい、豚にもう一回会えるなんて☆と思った次の瞬間、いやーな予感が脳裏を過ぎる。

…もしかして、一般とFCのチケ、同じ日かもしれない…。

果たして、予感は的中。
その日の何にそんなに執着していたのか、今となっては不明だが、FC枠で取った日と一般で取った日は同日だった。
ってか、ワシ、FC枠で取れてる日をわざわざ一般で取って喜んでたのね…。
と、自分のアホさ加減に疲れ果てながら、結局、忙しい中、チケット掲示板で「交換してください」をする羽目になってました。
とほほほほ。
幸い、良い方に巡りあい交渉は成立し、別日のチケットをゲットすることが出来ました。
根本に戻ると、落選したはずなのに、何故ちゃんと自分名義のチケットが来たのかという至極当然な疑問にぶち当たるのですが、観させていただけるので、そんなこたーこだわりません。むしろ、おありがとうございますーと土下座の勢いです。@絶対服従

というわけで、SAY YOU KIDSです。

最初にネタバレなしで行くと。
いやー、色々懸念されていたけれど、なかなか良いではないか、と。
話の破綻もほとんど無いし、何より、三人のビジュアル最高だし。

リーマン坂本は、ホント「白いワイシャツ姿を堪能させていただいた」という感じ。
どーしよ、こんな人と会社のエレベーターで二人きりになったらわたしどーしよ、と、1ミリも可能性の無いことを考える、脳内はまさに妄想エレベーター。

博くんはですねぇ(いやー、敢えて博くんと呼びたいステキカワイコちゃんビジュアルアリ)。
もう、ヤバイよ。この人、最高だよ。1から100までI LOVE PIG!ってくらい最高よ。
そしてワシは敢えて言いたい。シツコイが言いたい。そんなアナタに「ニンシンするぅぅぅぅぅ!!!」(声の限りに大絶叫)

井ノ原くんは、もう、全体的に可愛くてねぇ。
許されるなら(絶対許されんが)、ステージ上に上って「いい子いい子」と頭をなでてあげたかった。
彼について語ろうとすると果てしなくネタバレになってしまうのですが、とにかくすごい良かった。
笑顔がとてもよかった。私の心は、この人の笑顔に持っていかれてしまった。

ということで、良かったですよー。
とりあえず、一緒に行った友人に「一人で天竺に旅立った女」と言われてしまうくらい、その後、ありえん展開が待ち受けているくらい、私には良かったですよ。
揶揄とかではなく、本心でそう思います。


というのがネタバレ無し。

以下ネタバレっつうかなんつうか(でも、要はネタバレですよ)。















えっとえっと、えっと。どうしよう…。


すごい、良かったかもしれん……(←すこぶる本気)

――みなさまが、え?そんな文字フォント変えてまで??と思われているであろうことは目に浮かびますが、話進めさせてください。

あんだけ駄目駄目言われてた横○某の舞台。当然サンダンスもトンカツも見てないけれど、どこでもいい評判は聞いてなくて、はっきり言って1ミリも期待してなくて、逆にどれだけダメかを期待していた。
ダメだこりゃ…(お口あんぐり)と呟く気満々だった。
それなのに、観てダメさ具合にお口あんぐりしようかと思っていたら、自分の意外すぎる反応にお口あんぐりになってしもうた。
「一人で天竺に行ってしまった」という表現がピッタリあてはまるハマり具合で、ひとり大絶賛。

いや、でも。
人それぞれ考え方は違う、と言いつつ、全ての人が私みたいにこの舞台にハマるとは絶対思わない。
んー、良い、そこそこいい、悪くない、意見が大方を占めるであろうなかで(もしかしたら「辛気くさい」「暗いからダメ」とかもあるんかも)、私ほどハマるのは、全観劇者中50人くらいか?(テキトー)
なんかよう分からんが、言うなれば、ナンなら演じている本人達以上にこの舞台にハマることが出来るピンポイントのコアな50人に、図らずもガッツリ私は入ってしまったのですよ。

理由としては、以下のことが挙げられます。

1. 人が死ぬ関係の話に弱い。
2. 兄弟、姉妹モノに弱い。
3. 坂本くん井ノ原くん兄弟が小倉出身の設定だった。

要は3.なんですけどね。
もう、最初に坂本くんの口から「小倉」って言葉が出ただけで「ナニッ!?」だった。
もう、それだけでこの舞台のチケット代9000円中8000円は元取った(笑)

小倉なんて、言わば地元っすよ。幼い頃から慣れ親しんだ場所っすよ。行き倒していた場所っすよ。
中学生のとき、初めて怖い兄ちゃん姉ちゃんに「お金持ってない?」と金巻き上げられそうになったのも小倉っすよ。魚町銀天街っすよ(そごうはまだ無かった。って、誰も分からんし、時代を感じる話・笑)
(「っすよ」というところに、ちょっと、マコちゃん意識してみた・笑)

と、とにかく、坂本くん演じるお兄さん(名前何やったっけ?)と井ノ原くん演じる悟空が自分の地元出身という設定で、坂本くんの九州弁が出たところで、もう、きゃーーーーー!!!!と。

その後も「銘菓ひよこ」の話とか(福岡の人間は、東京でも「ひよこ」が簡単に手が入るということを知らない。かく言う私も東京に出てきて知った)、焼きうどんの話とか(北九州は、やきうどん発祥の地を静岡だったかどっかの町と争っている)もう、ワタシは大喜び。
太鼓なんてさ。長野くんが叩き始めた瞬間に、「これ、祇園太鼓やんーーー!!!」と。太鼓を叩く坂本くんと長野くんの後ろに、小倉城が見えたね、あたしゃ(ちょっと嘘)。
坂本くんがその後、あれは祇園太鼓だと台詞の中で説明する前に、見てすぐ分かったもんね、私。ツーン。(←自慢にならん自慢)

と。もう、なんか、普段はほとんど見せない私の郷土愛爆発タイム。

でもね。それでまず心を掴まれちゃった私はもう止まらない。どんどん感情移入していっちゃって。
なんて言うんかなぁ。
ま、ワタシは別に新宿で生計を立てているわけではないけれど、やっぱりこんな私にも色々思うところはあって。
東京と九州の距離、って言うんかなぁ。地方に住んでいた自分が、東京に出てくるということ、っていうか、そんなことについて、頼まれても無いのに切々と考え始め、色んなことを感じはじめて。挙句、友人には「『感じる』レベルやなく『傍受している』レベル」とまで言われるし。(確かに。コレはもう「傍受」の域やと自分でも思う・笑。)

でもそういうのを考え(傍受し)始めたら、小倉から東京に出て、東京で頑張ろうとして、でも死んでいった悟空に感情移入するわ、そんで、自分も母子家庭の長女だから、ある時はお兄さんに感情移入するわ、マコちゃんは、何だ。
私は自分の業務の中に翻訳発注もあるのだけど、何!?どうやったらマコちゃんに発注できるの!?てか、1ページあたりの単価は!?やっぱり破格のジ☆ニーズ価格!?とか考えるわ(バーカ)、もう大変。

そんな話はさておき。
そんだけのめりこんでるもんだから、途中、本当に悲しくて悲しくてたまらなかった。
死んだ人を扱う話は悲しくて当然なのだけど、それでも、そんな中にも楽しさはあって。
その楽しさを満喫したいと思いながらも、心からは楽しめない。
なぜなら、舞台上は、あらゆる情景を巻き込みながら、ゆっくりゆっくり、全ては「悟空の死」という一点へと向かっているから。
と、そんなことを考えていたら、とてもとても悲しくなった。

最後もさー。
てか、私はこれに全て持っていかれた感があるのだが、一番最後、悟空を追悼する場面。
ふと気付くと、死んだはずの悟空も一緒にカンパイしているでしょう?
2階だったので、今回は双眼鏡で顔を見ることに重視していた。ふと気付いたら悟空がいたので、お!?とか思って、ずっと悟空の顔だけを見ていたんだけど、この時の彼の笑顔が、なんとも言えない極上の笑顔でねぇ。
にへらぁ〜って笑ってんの。あの細い目を更に細くして。全部分かっているような笑顔で。(まだまだ色んなことを絶好調傍受中★)
私は、その笑顔に、全て持っていかれた。
そしてそれが、私のその後のありえん展開へと繋がった(笑)

ということで、ここまで上げ連ねても、やっぱり、私の思う「コアな50人」の意味は分かっていただけんかなぁ、と思いつつ。
坂本くんの演技とか、長野くんのステキっぷりとか、井ノ原くんの可愛さとか、まだまだ書きたいことはいっぱいありますが。
とりあえず(の割に長すぎ)、これが1ミリも参考にならない私の初見の感想です。


って、読み返してみたら、我ながらサムさを感じるこの文章。この人コワいよー。ひー。