コハルビヨリ
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| 2004年02月03日(火) |
*きみとわたしの時間 その9* |
その年の夏休みはほとんど寝てたような気がする。
学校に行くのは楽器を吹きに行くくらいで、 あとはバイトの時間になると起きだして、 終わったら夜中まで遊んだり。
天気もいいしどこか行こうよ、なんて言ってみても 彼は動かない。ひたすら寝るのが好きらしい。
そんなんでも彼と一緒に居たかったから、そばにいた。
たまに遊びに行くと、しばらくは 「この前遊び行ったじゃん」なんて言われて。 君は日曜日の遊んでくれないお父さんですか。
その頃からか、「家に帰ってて?」と 言われるときが出てくるようになってきた。
もともと一緒に暮らし始めるとき 私は自分の好きなときに帰れるし、 彼が自分の部屋で友達と遊びたいときは 私に帰るように頼むかもしれない、 そういう話だった。
そのときはそれで納得してた。 (そんなことよりも一緒に住むっていうのでうかれてたし。)
最初はそんなに頻繁じゃなかった。 でも、何回かそういうことがあるうちに彼のことを疑い始めた。
なんかおかしい。
その遊ぶ友達についてあんまり話したがらないし 聞くと機嫌悪くなるし。
時には行き先も言わないで出かけて、 携帯にかけてもつながらないときも何回かあった。
悩んだあげく、彼の携帯を、見た。
やっぱり、私にお金を借りて会いに行った 米沢にいる同僚は女の人だった。
他にも女の子とのメールも多かった。 私に対してよりもずっと優しい言葉でメールしてた。
でも、携帯見られるのはほんとに嫌だって言ってたから (彼の行動が怪しくなってからそれで何回もケンカもしてた) 彼にそのことはいえなかった。
そんな彼でも、別れたくなかった。好きだった。 彼に嫌われたくなかった。
彼と離れることがとても怖かった。
おかげでこのあとしばらく 不安と嫉妬ばかりの日々が続くことになった。
つづく
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