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■ SSS
「ねぇ、私が一番綺麗なのっていつ?」
学校の帰り道。 暖かい日差しの中、真っ白なマフラーを風に遊ばれながら彼女が訊く。
「どうしたの、急に」 「別に、今日友達と話してただけ」
そう言って彼女は僕を見上げる。 可愛らしく首を傾げて、
「ねぇ、いつ?」
と訊いてくる。 僕はそんな彼女に微笑むと
「僕の隣にいる時」
と返した。 瞬間、紅に染まる彼女の頬。 決して寒いからではないことは分かっている。
「自意識過剰」 「うん」 「自惚れてる・・・」 「そうだね、自惚れてるよね、でも・・・」
照れ隠しに憎まれ口を叩く彼女に、僕は言葉を続ける。
「君も自惚れててよ」
その言葉に一瞬哀しそうな顔をした彼女。
「ねぇ、不安になるなとは言わないから」
分かってる。 彼女が何かを不安に思っていることは
「せめて、自惚れててよ」 「・・・・・・うん」
不安になることなんて何も無いから それでも不安になるなとは言えない だからせめて自惚れていて
・・・・・・・・・・・・・・・ あとがき SSS第2弾・・・。 シリアス?いや、甘いのか? 結構前から書きたかったお話しです。
2002年09月16日(月)
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