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■ SSS
「何してる?」
廊下の窓から心ここに在らずと言った表情で窓の外を眺める幼馴染の女に声をかける。
「ねぇ、なりたいものってある?」 「なりたいもの?」
顔は窓のそとに向けたままの問いかけ。 なりたいもの・・・将来なりたいものと言う意味だろうか?
「お前はあるのか?」 「あるよ」
そう言いつつもやはり視線は窓の外。 少しおかしく思いその視線を追って見れば其処には自分の恋人の姿。
まさか・・・
「正確にはなりたかったものなんだけどね」
どこか自嘲の混じった言葉。 信じられずにじっと見つめた。
一陣の風が通り過ぎ、彼女の髪を揺らした。
「万が一にも無い確率でなれたとしても、望みは叶わない」 「・・・・・・」 「アナタは手に入らない」
そう言うと、幼馴染の彼女は踵を返した。 最後までその視線を自分に向けることなく、立ち去った。
結局自分は何も言葉を発することが出来ずにその背中を見送った。
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突発的SSS また書くかも・・・。
2002年09月08日(日)
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