<※厳重注意> わざとぼかして書いていますが、某放送作家氏が書いた、読んだ芸人が皆号泣すると噂の本の感想です。 何のことかわかっていてこれから読む予定のある方はひとまず読まない方が賢明です。 もちろん未読かつ読む予定のない人にとっては何のこっちゃわからん文章なのですが(苦笑)。 あと、個人的な感想ですので読む人も華麗に受け流して下さいませ。
先日の日記に書いた芝居の元ネタ読みました。 文章が詰まっている類の本ではないので大体一時間半程で読了。
読む予定だったので記事に出た時もわざと配役は確かめず、なるべくフラットな気持ちで読みました。 それは「ピンクの隣に重ね合わせない」という点では概ね成功でした。 …と言っても二択なので最初の1〜2ページでわかっちゃったけど(苦笑)彼の顔を思い浮かべることはありませんでした。 今回の場合に限らず、普段の読書姿勢として本を読む時に実在人物のイメージを重ね合わせるいうことはまずないんですが。
しかし…そっちに気を取られていて、終盤でハッとしました。 しまった。 出てしまったよ『僕の悪い癖』。 泣けると言われた作品であればあるほど読むと泣けなくなるという癖。 やってもた〜、そこフラットにしてなかったか私。
いや、途中までグッときてたのですよ。 お笑いの世界の現実を見てきた人にしか書けない話ですから、まがりなりにもお笑い好きの端くれとして感じる部分は言葉にできないくらいあるわけです。 今まで何組の芸人さんがこんな思いをしたのだろうと考えると、もう目頭熱いどころの騒ぎじゃない。 完全にうるうるでした。 途中までは。 しかし、最後の方の展開を読んで出かけた涙が引っ込んでしまいました。 「そんなベッタベタな展開あり〜!?」と。 一言で言えば興ざ…ゲフン! まぁそこにもまだ感じる部分もあったので辛うじて受け入れるとしても。 最後の最後数ページが完全に余分に感じてならない。 意図するところはわかるのだけど、あまりに流れから浮いている気がしてさらに興…ゲフゴフウ!! 途中まですごく胸にきてただけに、私としては「もうちょっと何とかならんかったかな〜」と思わずにはいられませんでした。 実はそこは主演となった我が愛しの君が「涙が止まらなかった」と言っていた部分でもあるのですが。 芸人さんとして読んでいるのと本馬鹿として読んでいるのは全く違いますから、見解の違いは当たり前なわけです。 芸人さんにとっては一番シンクロして泣けるところ、本馬鹿にとっては「ひとつのお話として必要か微妙」と判断した部分ということでしょうか。 でも舞台では絶対最後の見せ場にしちゃうんだろうなぁ(苦笑)。 まぁ本と舞台は別物なので、舞台に上げちゃったら演出の仕方によってはそれはそれで『劇場芝居ならではのファンタジー』として上手くやれるのかもしれませんが。
以上、ぶっちゃけすぎた感想でした。 もし読んで「自分はあそこで感動したのにひどい!」と思った方がこれを偶然読んでいらっしゃったら、ご気分を害してすみませんでした。 本の内容自体、もしくは全部まるごと感動した人を『否定』しているわけではないのでご理解いただければと思います。
ピンクの隣と芝居のことに触れますと、読んでいる最中「できんのぉ!?」とは思いませんでした。 しかし、特に業界の人に反響が大きい話だけに芸人である彼が背負うものは想像以上に大きいと思います。 出来によって彼の評判は大きく変わる可能性がある。 そしてそれがいいものであるという保証はない。 舞台経験させるとしても最初はもっと別の作品で…とも思ったけど、きっとあの作品だから彼は受けたんだろうな。 どんなことをしようが揚げ足取るヤツはいるんだから、とにかく彼の作品に対する想いのままに演じてほしいなぁ…と思います。
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