えがにき
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2002年04月13日(土) K-PAX 光の旅人

公開初日、昼過ぎ、始まる時間ギリギリに滑り込み入ってゆく。お客はカップル二組、男性らしい個人が三名。そしてひとりで観に来た私。つまり8人。映画館、大丈夫か。儲けはあるのか?

遥か彼方の「けーぱっくす★」から来た(という)「けーぱっくす星人」もしくは「自称けーぱっくす星人」をケヴィン・スペイシーが演ずる。地球で暮らす地球人の間でひとり異星からやってきた(という)異星人がまき散らす違和やらなんやらが映画を観る人にとってはいわゆるいやしになって見える(かも)。しかし観る人を選ぶ。

映画の話としては作りがゆるくて御都合主義だったりする(精神科の医師としての行動はあれではまずいし、かなり首をかしげることがある)けれど、それはそれ、私はこの映画好きだ。ケヴィン・スペイシーの宇宙人ぶりには拍手喝采、この役が彼で良かった。笑い、密かに盛りあがり場所もあり、涙あり、おみやげもある(おみやげとは映画が終わってもまだ残されるなにかのことをそうわたしはよんでいる)。しかし観る人を選ぶ。私が楽しく観たのは私が異星人だからかもしれない。


さかなみち |MAIL

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