カンラン 覧|←過|未→ |
ただただ漠然と「浅草に行きたい。」と希望はしていたのですが, これがまたどんなふうにして行けばいいのやら。 しかもこれに同行者が希望するもんじゃの街・月島もからめなきゃならない。 うぅぅん・・・チェック・アウト後のホテルのロビィでしばしの作戦会議。 路線図2つ3つ開いて考える田舎者の図。 傍らにはラテン系(と思しき)外国人の方のいかにも東京慣れした余裕の寛ぎスタイル。 こういう時の私って, 「分からなければ仕方ない。」って とりあえず最寄の駅まで行って誰かに聞くなり, あまりにも困難そうであれば諦めるなり, 地図一枚でかたをつける具合なんだけども。 同行者,かなりやります。 「この地図には載ってない。」 とか何とか言って違う方法をきちんと探す。 載ってるとか載ってないとかそういうのって何が根拠になってるのぉ? すごいなぁと朝から感心。 こうして点と線は繋がった。 営団丸の内線,JR山手線,営団銀座線を乗り継ぎ乗り継ぎ浅草へ。 荷物をからだに巻きつけて ひょこひょこと歩く姿はいつか観た映画の二人みたいだ。 少しずつではあるけれど旅の疲れが節々に顔を覗かせている。 一旦荷物とさよならして地上へ向かう途中の地下道でぴたり歩みが止まる。 そこには大きな海老天ののっかった天丼屋さんの看板・・・。 あぁ時間がたっぷりあるならば。 あぁ胃袋がいくつもあるならば。 ぶつぶつ言いながら通過。 テレビの映像でしか見たことのない浅草の仲見世は とてもとても意外にも大通りが始点になっていた。 もっとややごちゃ,ややひなびた感漂う一角に, 突如ばぁぁぁんっとあるのかと思っていた。 へしゃげた大ちょうちんの下でお約束どおりの写真を撮ってから 押し流されるようにしてずんずんと奥へ奥へ。 さすがに観光地。 宮島と似通った雰囲気ぷんぷん。 浅草寺手前でアイス最中。 あずき味はどういうわけかほんのりもちもちした食感。 お参りしてから辺りを散策。 天丼屋さんの行列の脇にあやしげな雰囲気漂うお店を発見。 ビニール・シートをぴらりして潜入すれば何とも不思議空間。 一枚¥300也(なんて贅沢。)のポスト・カードを熱心に吟味していると 奥から何とも私の心をゆらり掴む店主さんが現れて少しばかり立ち話。 その時教えてもらったきれいな紙屋さんに立ち寄って あーでもないこーでもないと和紙にうずもれていると突然上がる歓声。 おみこしだ。 あぁ,だから大きなちょうちんがへしゃげてたのね,納得。 ちょっと距離もあるけど, 店の中にて物色中の触手を一時停止して多少の熱気も感じることができた。 (↑こういう瞬間て,どうしてなかなか飛び出せないものです・・・。) いろいろ抱きしめてほくほく顔で浅草をあとに。 都営浅草線・大江戸線を乗り継いで,月島へ。 ‘住宅かもんじゃ屋か二つに一つ’な通りを歩いていると,呼び込み多発。 もんじゃの町にはもんじゃ組合(正式名称わすれた・・・。)みたいなものが存在してるようで, どうやら他のお店の前に並んでいるお客さんをもかっさらい可,らしい。 はちまきエプロン姿のお兄ちゃんに連れられて 路地へ路地へと誘導される人たちを何組か見た。 あんまり行ったことないからわかんないけど, もしかしたら地元・広島のお好み村だとか共和国もこんな感じなのか。 もんじゃを二つたいらげて一息ついたら早々に最終目的地・羽田空港へ。 用心深い二人組であることに加えて私があんまりにも 「羽田は広島空港と違って広いから,余裕を持って行っとかんといけんのんよ。」 などと念に念をおしてさらに上から念をまぶしていたため 結果として相当早くに空港着。 お土産買って,同行者のカツサンド買って 手続き済ませてカフェでのんびり。 よぅく考えたらこの旅始まって以来のカフェだ。 広島じゃあんなにひんぱんに夜カフェしてんのにねぇ。 旅先じゃ外の空気をからだいっぱいに行き渡らせたくなる。 室内より屋外。 雨が降らなきゃなおさらなおさら。 雨といえば私たちの飛行機・・・ 飛び立つぎりぎりまで到着地天候調査ではらはらさせられ, 結果として条件付きの出発となったため 到着ぎりぎりまで着陸できるかどうだかはらはらさせられました。 羽田に引き返しやしないかと車輪が出る瞬間まで安心しきれなかったけど, どうにかこうにか無事に広島に戻ることができました。 あぁ,よかった。
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