カンラン
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2003年02月01日(土) 土曜書店





広島駅前まで出掛ける決心は固いぞ。

ゆるがないぞ。



・・・との布団に入って目をつぶる瞬間の昨夜の記憶は

おでこの裏っかわにしっかり貼り付けたままになっていながらも

目を覚ますともうこんな時間。

11時。

転がるようにしてベッドから降り(落ち),

スリッパのかかとをこんこんいわせながら階下は暖かい台所へ滑り込む。

いつも通り引き戸はそうおおっぴらに開け放たず

自分をうすっぺらにして細い隙間から横向きに入室。

腰骨や膝,つま先を痛めることなくスムース・インできた日にはかなりご機嫌。

暖房や冷房を効かせている部屋に入る時の私なりのスタンダァド。

たまに人ん家でもやってしまい失笑を買うこともあるけれど,

それより何よりだってせっかくの心地よい空気を逃すのはあまりにしのびない。

今日はご機嫌。



「パン(=朝ご飯)にする?チャーハン(=昼ご飯)にする?」

との声にあまりの微妙な時間帯に起きてしまった自分を軽く反省。

気を取り直して朝イチのチャーハンを食べる。

ソースをかけるかしょうゆをかけるかは,

いつになれば悩まずに済むようになるのだろう。

もしかしたら一生悩み続けながらもしょうゆをかけ続けるのか。



身支度をしていざ家を後にするべく時計を見れば13時半。

もよりのJRの駅まで歩くが,大雪を乗り越えて気が大きくなっていたのか,

あまりの浅はかさゆえの薄着加減に何度か後戻りを考えた。

両手はぐぅ,足は小股つま先すり気味の奇妙な歩き方で何とか乗り越える。

途中,近道に選んだ小さな路地にカフェがひっそりオープンしているのを見つける。

まいさんと来たいなぁ・・・と立ち止まって覗き込んでいるうちに寒さにも慣れ。

何とも罪なパンのにおい漂う駅のホームで早速カフェ発見メールを送信。

とは言うもののやっぱり寒い寒い寒い。



暖かい列車に揺られること15分(やっぱりJRははやい!)。



お目当ての本屋さんに行く前にまずはあたりをぶらり物色。

アジア雑貨店にて,ことりストラップを購入。

雑貨店にて,はぶらしホルダァ(以前ヴィレッジで見たのとおんなじもの。)を購入。

あぁ,そしてそして・・・

輸入雑貨店にて,カメラを購入。

今日のメイン・イベントは本屋さんでの買い物だったはずなのに。

なのになのに。

まぁいいか。

このおもちゃカメラでこれから先,ジョイな週末が送れるのであれば。

必ずや大切に使おうぞ。



そんなわけで紙袋抱えてやっとこさ本屋さんへ。

休日の人出で賑わう売り場。

いつも思うんだけれど,このデパァト,ほとんどのお客さんがここに集中している。

最近増えたゆったり座って読書できるタイプのお店なのが大きな要因だろう。

本に埋もれるようにしゃがみこんでむさぼり読んでる風のお客さんも多いようだが,

私は立ち並ぶ本棚の間をぐるぐるぐるぐる歩いていると圧迫感に似た感覚を覚えてしまう。

まるで迷路に迷い込んでしまったかのように多くの体力を消耗する。

本にはそんな説明のつかない大きな力が秘められていたとしても

私はそんなに驚くことなく受け入れることができそう。

けれども今日の用事はいたって簡単。

ネットで注文していた本を受け取りに来ただけなので,

お客さんがずらり並ぶカウンターへ向かう。

ようやく自分の番が来て用件を伝えると,

店員さんに抱えられるようにしてやって来た一冊の本。

私がずっと欲しかった本だ。

何軒かまわった本屋さんのどこにも在庫がなく,

広島市内で最も古いと思われる大型書店で検索してみるも

梅田・大津店ならば在庫はあるが取り寄せはできない

(↑店頭に出向いてお願いすれば何とかしてもらえるのかも知れませんが,とりあえずネットでは無理とのことでした。)

という次第だった。

そんなこんなでようやく入手した一冊。

ちゅうちゅうちゅうちゅう吸い取るぐらいの意気込みで

大事に大事に味わって読もうと思う。



それにしても今月は読みたい本や観たい映画に恵まれとる。

大いにしあわせなことだが,実際問題お金がびゅうびゅう飛んでいきそうだ。

そんな中,カメラまで衝動買いしちったし。

あーああああー。

試写会情報集めて応募してみよっと。







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