カンラン
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2003年02月02日(日) 食ベル





(お昼頃)

半分サイズで切り売りされてるキャベツやら

ピザ用チーズ,しゃぶしゃぶ用うすっぺら餅やらを買い込んで来て

もんじゃ焼きなるものを作る。

昨年10月の東京旅行の際に

友だちに「おいしいもんじゃ屋さん」に連れて行ってもらって

おいしい,おいしい,ともりもりもりもり食べたものの

実はあんまり味そのものの記憶がない。

一緒に食べたお好み焼きや鉄板焼きのサイド・メニュウ的存在だったためかしらん。

そんなわけで大して味のイメェジもつかないままもんじゃ大会。

ホットプレートの代わりに深めの卓上鍋。

へらの代わりに何の変哲もないスプーン。

お鍋の体格上,

どてを作るのは楽ちんな分,平たく薄くのばせない。

側壁に具材を塗りたくるようにして悪あがきしながら

少しずつ少しずつ焦げ目のできた部分を掬い取っては食べ,掬いとっては食べた。

具にもよるんだろうけれど,

味としてはお好み焼きを堪能した後に鉄板の上にこびりついてできる

ソースお焦げに似ている。

濃すぎることもなくほどよく病み付きになりそうな味だ。

以上,次回また忘れてしまったときのため。





(夕方頃)

深い深いお昼寝から覚めると4時ちょっと前。

キッチンの窓から差し込んでいる光を擦りガラス越しに確認すると,

しっかり陽が長くなっているのを実感できる。

どこからともなくお子様があたりを駆けずり回る楽しげな声が聞こえる。

おかしなようだけれど,お子様っていうのは休みの日の住宅街によく似合う。

割りと現代っ子よりの私からすれば,マンションの駐車場やなんかにしっくりくる。

アスファルトを走ったり,

座り込んでいる子もいれば,

寝っ転がっている子もいる。

やわらかな土の上,芦のかげに隠れた川原にできた小さな陸地,

年中落ち葉でふかふかの裏山のまわり。

そんなところでみんながみんないつまでも遊んでいられればいいのだけれど,

そうもいかない近年の住宅事情です。

もんじゃ大会の後始末をささっとして身支度整えていつもより少し早めのおでかけ。

今日は港の方の食べ物屋さんに連れて行ってもらう約束。

歩き,もしくは公共交通機関で行けるところにしか行かないという

暗黙の了解をやぶってのおでかけ。

運転も道路もいまいち微妙なため,

まさに頑張って行く,という感じなのが不安なようでもあり,楽しいようでもあり。

途中うまぁく組み立てられない市内の道路を

東に南におっかなびっくり進みながらも見慣れない景色や

いつか通ったことがある道にいちいち感想を述べ合いながら

陸地の突端にひっそりと店を構える食べ物屋さんに無事到着。

握り締めてた頼りの綱ポスト・カァドと私のおぼろげな記憶,万歳。

夕食一番乗り。

前回大阪からのお客さんが来たときに連れて来てあげたかった少しばかり風変わりなお店だ。

一度食べて忘れられなかった好みの味,

「アボガドと豆腐の和え物」にも久しぶりに再会できて,しあわせこの上ない。

個人的にはなくてもいいような気もするけど,

この1年ちょっとの間にちいさなかりかりバゲットまで加わっていた。

温烏龍茶片手に二人でぱくぱく4品ぐらい平らげて

ゆっくりゆっくり話し込んでからお店を後にした。

アンティーク調のシャンデリアが二つぶら下がった上の階が気になって見上げていたら,

レジのところでお兄さんに

「上でコーヒーを飲んで行かれませんか?」

かと声をかけられるも,それはまた次の機会に・・・。





(締め)

まいさんの好きなケーキのある

小さな飛行場のその先のマリーナのお店へ再び車にて移動。

ブルーベリーの入った濃厚なチーズの味がする焼き菓子。

思ったとおり,今日もすんなりそれを注文していた。

この人もそうとう凝り性だ。

飽きるまで頼み続けるのか,それとも飽きは決してこないのか。

目が離せない。

私は季節のフルーツタルトレットとやらを注文。

お店のやわらかな照明にきらきら輝く果物とお皿型に焼かれた生地との間に

たっぷり搾り出された黄色のカスタードの甘味が何とも言えず美味。

今日はなんとも美食な一日。

明日から少し気をつけながらご飯を食べるようにしよう。

(↑世の中で一番頼りにならないことば。)








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