カンラン 覧|←過|未→ |
近頃のたいていの人は11桁の数字を携帯しています。 街ゆくそこの人も。 あの人なんて電車の中,ライブで遠くの誰かの11桁と繋がっちゃってます。 昔の私がこの風景を見上げたらどう思うんだろ? 電話は家にあるもの。 絶対そうだと信じ込んでましたもん。 線で繋がってない小さな電話を持ち歩く時代。 メール打ってる姿なんて,新型のゲーム機が発明されたのかと思うかも知れません。 そんなこんなでみんなに11桁の数字の羅列とアルファベットの羅列。 人と知り合うとその羅列たちが交換されたりされなかったり。 される場合には多分, お互いが共有する「これから」や「次」があり得るということで。 されないなら・・・はい,それまでよ,ということで。 本人同士が接して決めることですよね。 あくまでも仕事関係や迷惑関係除いた話ですけど。 だから普通は知らない人から電話かかってきたりしません。 ちなみにわたしの場合,そうそう電話使わない人なので, つまりはほとんど機能してない状態です。 着信履歴も発信履歴も「さて,これはいつのことだっけか?」って具合。 免許証と一緒ですね。 使わなくても持ってるにこしたことはない。 ・・・脱線しました。 知らない人からの電話。 もしくは予期してもなかった相手からの電話。 思い起こしてみるといままでで2回ぐらいあります。 ひとつめは大学生の頃,下宿にかかってきた電話です。 あとから聞いた話では,共通の友達から私の番号が渡ったみたいで。 びっくりしましたが, その後しばらくその人と付き合うことになった私もかなりびっくりです。 で,そそくさとふたつめ。 これは割と最近,携帯番号が知らないうちにある人に渡っていた件です。 うちの親から渡ってました。 渡っていたことすら知らなかった私は, 「あ。かかってきた?」とのんきなことを言った親に 多分,生まれて初めてくってかかりました。 かかってきて喜ぶような相手じゃなかったことは親も知っていたはずだからです。 そんなこともありながら今に至るわけですが・・・ みっつめは未遂。 昨夜友達からメールが届きました。 「こないだ会ったひとにエスちゃんの電話教えてもいい?」 うーん・・・。 頭に瞬時に浮かんだこたえは 「いやです。」 けど,そっから考えていくとぐわんぐわんに収集つかなくなって なんともややこしくめんどくさくなって, そのまま携帯をほったらかしにしてお風呂に入りました。 先日会った本人に思うこと。 間に入った友達に思うこと。 それぞれへの気配り・・・になるかどうかわからないけど,そのようなもの。 うあー。 浴室にたちこめる湯気につられて私の頭の中ももわもわしてしまう。 「あの時直接電話番号のやりとりをするかどうか話すればよかったんじゃん!」 と,誰かと喧嘩したあとの反省や後悔,けれどふつふつ残る腹立たしさ, そんな子供のころ何度か経験したような やり場のないお風呂タイムを味わうことになってしまいました。 気分は隅っこで体育座りです。 結局,お風呂上りにあたま拭きながら返信しました。 最初に浮かんだこたえをそのまま。 それだけじゃ申し訳ないのであれこれ添えました。 友達にむけて。 その後すぐに友達から 「わかってたから勝手に断っとこうと思ったりもしたんだけどねー。」との返信。 ほぅっとしました。 ちょっとこころが軽くなりました。 友達100人できるかなーって歌がありました。 友達が多いのはいいことです。 誇れることです。 きっと。 知ってる人,友達,親友,決して多くない私。 でもしあわせです。 ものさしやはかりでどの部分をはかるか。 同じものはかるにしてもこたえは何通りにでもなる。 今日もまたとりとめのない日記だ。 何が言いたかったのかと言うと, 自分で決めます,ってこと。 めずらしくずばりとひとこと。 そしてそうさせてくれたヒ○さん,ありがとう。 ・・・これに懲りずまたお茶しよね。 眠りにつく間際, お風呂場に響いていた 湯気をすっかり吸い取り吐き出した換気扇のスイッチを消す。 ばっちん。
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