マドンナ主演の映画版は見ていたのですが、四季版は初めてです。
<本日のキャスト> エビータ→井上智恵さん チェ→芝清道さん ペロン→下村尊則さん マガルディ→飯野おさみさん
舞台は殆ど客席と同じ地面まで出ていて、最前列の人はすぐ脇にキャストが来ることもある感じですね。オケピないので。 場面はエビータの葬式から始まります。このへん、「エリザベート」も踏襲してますね。 芝さんいきなり上手いです。上手すぎです。 余裕のあるチェでした。 音楽は、映画の時にはあまり感じなかった(英語だから)のですが、日本語で歌ってるとすげー難しいのがわかります。上がったり下がったり。これは力量のあるキャストしか歌えないだろうなあ。 「アルゼンチンよ泣かないで」はダントツにいい曲ですし、他の曲も、なんというのか、覚えやすい訳ではないのですが、聞いていて楽しい(happyとcomfortableの中間)曲ばかりだと思います。 井上さんは、以前クリスティーヌをやっていたように記憶しています。声質がそもそもクリスティーヌ声なんですよね。いわゆるヒロイン声で、優等生っぽい雰囲気なので、あまりエビータの女っぽい野蛮さ(わ、わかります? 動物的な色気ってあるじゃないですか。攻撃的に媚びる、みたいな)がなかったですね。育ちが悪く見えない(笑) その点マドンナはさすがでした(笑) ペロンの下村さんも歌はすごく上手いです。しかし、もーちょい若い方がいーのではないかと(笑) 「自信がないんだ」とか言っていたのにエヴァに乗せられていくあたり、若さを感じますので。 全体として私は映画の方がいいかな、と思いました。場面場面の意味が、映画の方がわかりやすかったです。「オペラ座の怪人」は明らかに舞台向けの作品ですが、「エビータ」みたいなある意味社会派の作品は、映画向きなんじゃないかな。 エヴァの生き方は好き嫌い分かれるところだと思います。個人的には嫌いじゃないですが。 ところで、エヴァのやったことはポピュリズムに近いという意味で、今の日本の政治と重なる部分があります。 「政治家の人気と力は違う」というペロンの言葉は結構重要かも。 ただ、「長期的に見ていい政策」は、その過渡期に人生を送らなければならない人々を痛めつけることを厭わないわけで、特に今の雇用システム、産業構造の変化なんかを考え合わせると、日本の向かっている方向について暗澹たるキモチになってしまったのは私だけでしょうか。
余談。 映画の感想なんかで、「ストーリーがない」とか「脚本がつまんない」というものが結構多いのだが、「ストーリー」とか「脚本」の定義が違っているような気がする。 「感情移入」できないものは全部「ストーリーがない」と表現されているような場合もある。 「脚本」だけに注目するのならノベライズでも読めば十分なわけで、しかし映画のノベライズに「すごく面白いもの」が少ないのはどういうわけか、という問題があるとかないとか(CNC風に)。 っていうか「感情移入」って何ですか? 私は、自分ではしているかしてないかよくわからないことが多い。よっぽど精神状態が悪い時は別だが。
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