「愛ルケ」とは、現在日経朝刊にて絶賛連載中の小説「愛の流刑地」の略称です。これは日本の文学史を塗り替える、初の老人妄想系シュールギャグエロ小説です。日経って意味不明なカタカナ語や正体不明なグラフばっかで何書いてあるか全然わかんなーい、と思って敬遠していたアナタ! こんなところに最先端の笑いが存在しているのですよ。まずは こちらであらすじ及び作者の意気込みをご覧下さい。
ね? すごいでしょ。 ありえないでしょ。 既にタイトルからしてアイタタなこの小説、早瀬は当初「ああそうですか」と軽蔑まじりに思っただけで読みもしなかったのですが、甘かった。 ある日気づくと、主人公のジジイ(年齢設定は55歳だから「オッサン」なのですが、思考パターンがどうにもこうにもジジイなのでこう表記します)が不倫相手の人妻と連絡を取るためにはにかみながらもウッキウキで携帯電話を買い、人生初のメールにハートマークを入れるかどうかで真剣に悩むという、「究極の愛」とはおよそほど遠い爆笑の場面が展開されていました。 何これ。 この人直木賞作家じゃなかった? しかも医者じゃなかった? え? これ、本気なの? そして、「身も心も結ばれる」ことを強調するためか、いつ見ても延々と続くナニのシーン。 こんなものが朝っぱらから天下の日経に載っていていいものなのでしょうか。スポーツ新聞の真ん中にあるエロ小説と大差ない、というか描写がどうにもこうにもジジくさいためエロとしてもいかがなものか、というグズグズの文章。いまどきボーイズラブだってここまで「てにをは」や視点をぐだぐだにした小説は珍しいというのに。 しかし、真の衝撃はしばらくしてからやってきた。 ナニの最中に首を絞めることを要求し始めるヒロインに、初めは怯えつつも応えてやる主人公。ところが、勢い余って本当に絞め殺してしまうのです。 しかも、ヒロインの最期の言葉は「愛してるわ」でも「幸せだったわ」でもなく、
「ごわっ」
という苦悶の声。
・・・・・・え? マジで? 更に、彼女が死んだことを確かめようと愛撫しているうちに(この方、他に確認の仕方を知らないようです)全身を舐め回し始め、興奮してきてナニを行おうとするのですが「花蕊」(良い子はわからなくてもいいです)が冷たくなっていた、という理由で断念。 その後添い寝をし、死体を前にぐだぐだ悩み、俺はどうせ刑務所入りになるんだーその前にシャバの空気が吸いたいんだーと、死体をそのままにして散歩に出かけ、ふと山中に死体を埋める、という隠蔽工作を思いつくのです。 これが本日までの話です。 どうですか。 これで笑うなって方が無理でしょ。 自己中にもほどがあるでしょこのジジイ。しかもヒロインは、某掲示板で「喋るダッチワイフ」と評されたほどのどうしようもないキャラ。しかもこれらのキャラを戯画として突き放した描写は一切なし。 やばい。先生は本気だ。 ああ、どうしてしまったの先生! 「白い影」で全国の主婦の紅涙を絞り、それこそ純愛ブームのさきがけともなったお人が、何故こんなことに? いやいや、これこそが新境地。老いてなお、新たなジャンルに挑戦するその気概や良し。映像化の噂もあるこの作品、「すべては老齢のスランプ作家の妄想だった!」というオチに終結しそうな気配もありつつ、目が離せない展開となってきました。 興味のある方は図書館ででもバックナンバーを読んでみて下さい。
|