ちょっと前に地上波でやったものをビデオに録っておいたら、再生できなかった。デッキが悪いのかテープが悪いのか・・・がっくりしてたら、2年位前にもやったのを弟がたまたま録画してあった。でかした。 という訳で「もののけ姫」初見である。基本的に出不精なので、話題作を公開時に見ることは少ない。。 最後まで見て、物語的には「めでたしめでたし」のような感じになっているのだが、これ、ほんとにハッピーエンドか? つか、ハッピーエンドでいいのか? 皆、そんなに安心したような顔してていいのか?と、なんか釈然としなかった。どう考えてもきれいに収まりようのないテーマを無理に「物語」にまとめた感じというか。いや、でも「物語」的にまとまってる「千と千尋」よりはこちらの方が私好みだったけど。 最初のうち、ああなんで人間ってこんなに異物なんだろう、なんでこんな異物が生まれたんだろう、こんなに弱くて狡くて欲深い生き物が、どうしてこんなにはびこってしまったんだろうと暗澹たる気持ちになり、ダイダラボッチの死の粘液で皆滅びちゃうのもいいかもな、フフ・・・と思ったのだけど、とりあえず印象に残った脇キャラが誰も死ななかったことに安心もした。「人間らしい手前勝手」だ。 アシタカは作中でも「どっちの味方なんだ」と言われてて、どっちつかずというか、何がしたいんだかよくわからないけどとりあえずサンに一目惚れしたってのはわかった(笑) 正直、あんなどっちつかずだったら、サンに助けられてタタラ場に戻ってきたとき、あんなに好意的に迎えられるとは思えない。何より、アシタカの呪いが消えたのが釈然としないのだ。彼の呪いは、残ってしかるべきだったのではないか? 全体にアシタカというキャラの都合のよさが気になって、彼がいない方がこの話リアルなんじゃないかと思う。エボシ御前は好きなキャラだけど(器量が良くて気の強い姉さんは好きだ)、何故「神殺し」にあれほどこだわるのか、どうやってあのタタラ場を作り上げたのか、イマイチよくわからなかった。(ノーカット版じゃないからかな?) 何となく、この人もなんか差別された人生送ってきたんだろうな、と推測できるくらいで、神=自然を憎んでいるんじゃないかと思わせる。だもんで、ラストの「いい村にしよう」が、唐突に聞こえた。 結局、あれはハッピーエンドというより、本当の、来るべき神と人間との対立への猶予期間が与えられただけのような気がする。 私は「人を救う神」というものは信じていないけれど、自然が人間に寄越す「悪意」に限っては、何となく、これが神ってものかもしれないな、と思った。 それにしても、木霊はかわいいなあ。
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