| 2002年09月02日(月) |
「はじめての死体解剖」 |
本屋で理工系の本を眺めていたときに発見したデンジャラシーな1冊。 「はじめての死体解剖」・・・いや、そうね、初めての・・・ね。「はじめての代数幾何」とか「はじめての料理」とか「はじめてのビーズアクセサリ」とかそんなノリで「はじめての死体解剖」があってもいいわよね。うん。ふー、動揺するな早瀬。そうさ、帯の作者の言葉に「屍姦」とか「ネクロフィリア」とか書いてあるのはきっと気のせいさ。 どうも副題に「新入医学生の16週間」とか書いてあったんで、辻褄合うように考えると「死体が好きで好きでたまらん医学生の真面目な手記」ではないかと思われる。サブカル系のやばい本ではなかったようだが、さすがに中を開く勇気はなかった。何故なら、直前に昼食を食ったばかりでしかも微妙に胃にもたれているからだ。いかん、夏バテか?9月なのに。 体調の悪いときにはグロテスク系の話題はいけませんな。好調なら別にどうってことないんだけど。 という訳で、以下体調の良い人向けの話をします。 グロい話が苦手な方はブラウザで戻られることをお勧めします。
早瀬は高校の生物で、牛の眼球とカエルの解剖をしました。結構ポピュラーな実験だと思っていたのですが、別の高校出身の友人達に話したらどうもそうではなかったようです。既に当時、色々煩かったですからね。 で、牛の眼球はですね、たぶん解体業者さんから大量にもらってきたんでしょうね。周りの肉が付いている状態でした。しかも、肉だけじゃありません。睫毛もところどころ付いてます。牛の睫毛は太くて長いのですね。 この時点で繊細な同級生は引いてました。確かに、睫毛はちょっとリアルです。しかし早瀬はそれほど嫌ではありませんでした。つーか、解剖やってみたくて密かにわくわくしてました。人でなしです。若気の至りとも申せましょうか。男子高校生が度胸試しにチキンランとかやりたくなる気持ちにちょっと近かったかもしれません。推測ですけど。まあそんな訳で、さっさと周りの肉を解剖バサミかなんかでばちばち切っていきます。脂肪のせいでぬめって上手くいきません。苦闘の末、太くて固い視神経が出てきました。で、眼球を割って構造を調べるのです。ぱかっとメスで切ります。どばーっと透明な液体が流れ出します。名前はもう忘れました。 で、奥にあったのが水晶体。楕円形のとろんとした半透明なレンズ。これがまた綺麗でしてね。掌に乗せてじーっと見つめてしまいました。持って帰りたかったんですが、生モノなので断念。で、授業の最後に余った眼球(肉付き)をビニール袋に入れた先生が早瀬に「持ってくか?」 「え・・・家には解剖道具ないし、いいです」 水晶体に見惚れていたのを見られたらしい。 むしろカエルの方が嫌だったな。麻酔効かすために掴むのが。開くのは別に嫌じゃなかったが。ただ、基本的に不器用なので出血の量が多くて、外科医には向いてないと思いました(笑) この頃はまだ東京都のゴミ袋は黒だったので、内臓丸出しでオダブツになったカエルが何十匹もぽいぽいゴミ袋に入れられている様子は外から見えなかったんでよかったと思います。これが半透明だったらやばいですよ。回収する人も嫌ですよ。別に犯罪じゃないけどさ、見えりゃいいってもんじゃないよな。 最近の高校では全然解剖なんかやらないんでしょうね、きっと。そう言えば叔父(元理科教師)は大学でニワトリの解剖をやったと言っていた。ニワトリか・・・やはり実験後は食うんだろうか。 それにしても、女子校だというのに大胆だったなあ。
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