また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2002年10月08日(火) 自らを高めてくれる、、、、、

今日光華商場で買った中国語版題名「心之谷」=「耳をすませば」のDVDを見た。やっぱりいいね。特に、おじいちゃんが、雫をほめて励ましてやるところがいい。みんな「こんなに頑張って」生きてるのに、ほめられずに育ってきている。そんな感じだろうか。だからこの映画を見ているものがいやされるのだろう。聖司もまっすぐな「男の子」って感じで生き生きとしている。最近見た「彼氏彼女の事情」同様に、女性が大人になって夢見る「完璧な恋愛」劇と言う感じ。ま、少女漫画の妙は、もともとそこにあるのかもしれないが、、、。

こういう女性の側から描かれているものは、非常に新鮮に映る。今日学校で「BEIJING ROCKS」と言う映画を見たのだが、なるほど「普通に」男の観点でとられているなあと言う気がした。ま、俺的には「耳をすませば」とか「彼かの」とかは、見ていてドキドキするので、本当に見ていてたのしい。

さて、DVDは2枚入っていて、一枚は付録。絵コンテ版の本編(最後まであるのかなぁ?)と「予告編」が入っている。このなかの「プロモーションフィルム」と言うのの中に、「自らを高めてくれる異性との出会い」と言うのが出てくる。ま「異性」であるかどうかは別として、この「自らを高めてくれる」と言う表現が、なんとも新しいなと感じた。

 そう考えると、自分はどれほど「自らを高める」ことができているのかなという気がする。また、過去に出会った人々や、事柄も、そういう観点で見れば、自分で選べたわけではなかったり、高い代償を払ったりしたけども、最終的には自分を高めてくれたのだということがわかる。ただ、その人たちを結果的に「踏み台」にしかすることができなかったという経験が、俺には苦しさとして残っている。対等に成長するはずが、「自分が正当に評価されていない」「対等に扱われていない」と思っているうちに、こっちが気づいたときには「乗り越えて」しまっている。それが好きになった人であったならばなおさらだ。

 そうやって僕たちは大人になっていく。大人になるからにはかっこいい大人になりたい。年下に「こういう大人になりたい」と思われるような大人になろう。そして聖司のおじいちゃんのように、優しく力強く支えてやりたいと思う。そうでないと「楽しい物語」は生まれてこないような気がする。




倉田三平 |MAILHomePage

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