黒武日記
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 なんだこりゃー!!!!!
2004年12月14日(火)

 こんにちわわ!!大河最終回より新撰組に帰ってきていて、「風光る」をよんでしまいそうなほど盛り上がってる黒武です!
いや〜、風光るは本誌の方で初回から何回かは読んだんですよ。
友達が新撰組漫画がやりだした!と情報をくれてね?
土方はいけてる!かつほとんどのキャラクターデザインが納得でした。あと、は面白い。長倉と原田が逆じゃないのか?とおもったのは私だけだったんだろうか?それとも、取り違えたのか?
なにやら新撰組サイトで風光るのその後を読むと伊藤甲子太郎が御耽美サムライ(どんなよ)で土方の見た目にラブ!なそうじゃないですか〜。ちょっかい出されるそのたびに真っ赤になって土方が怒るらしい・・・。どうなんだそりゃ。しかも、11歳のとき奉公先で番台に襲われそうになって以来アンチ衆道・・・設定。どうなんですか〜!!とおもいつつ・・・。世に出回ってる新撰組時代小説とか呼ばれてるものもどうなんですか?な設定満載なのでいえない・・・。漫画なんだからいいじゃん・・・あからさまにフィクションだって思えるじゃん。みたいな・・・。

 すごいよな・・・。ギャグ小説なんですが「わが名はイサミ」は立ち読みで飛ばし読みなんですが。
「土方は、近藤のバカさ加減にも呆れず
あれほど親身に世話をやいてやり
しかも、生涯所帯をもたなかったという。
よほど近藤を愛していたのだろう
その辺は作者にもわからないホモだちの世界である」
書きすぎですから〜!!!残念!!
この本近藤がいかにバカかを書くのに心血を注いでるんですが、バカの要素のなかに土方の思惑(主にラブラブ!!こんどーさーん!!な恋心の事)に全くといっていいほど気がつかず無自覚にホモだちというなんともな人になっててアイタタ〜。
なのに、
「「近藤さぁん」と土方が女みたいな色白な顔で近藤を上目遣いに睨んだ
近藤も土方のこの目に弱いのだ」
とかどうなんですか・・・。土方怖ええよ!!近藤もぜったい鼻の下伸びてるーーー!!!!つーか「も」って時点で他の奴も落としてるー!!
いやあ〜怖い怖いですよ〜。こんな大河じゃなくてよかった。
いや、ありえないのは分かってます。分かってます。
ちなみに「わが名はイサミ」書いたのは男性です。筒井康隆さん。あ〜って思う人も多いだろうな。まあ、この人の書いたものなんでこのくらいの笑いはありなんですかね。

 すいません・・・上のを書いた後日に読んでびびりました・・・。近藤さんしっかり土方に襲われてました・・・。土方は何でこうもヤバイ事件簿が多すぎるのか・・。ともかく、押しの一手で土方を受け入れちゃう近藤さん・・・ボケすぎですから!つーか、土方がオカマっぽい・・・オカマだけど攻めです。近藤さんに媚うっても攻めです。いや、おかしい!あははあは。なにかもう、これはギャグなんで・・・水に流します。


 「新撰組の哲学」これもスゴイ・・・。設定は新撰組マニアの爺さんが、夢に出てきた新撰組の話を若い青年に語るとかいう、萌えばなに花を咲かせるオタクそのものとしかいいようのない語りから入ります。短編集なんで毎回爺がこんな夢みたんだけお〜って語りだす。このなかで土方の迷句のなかでも代表作(っていっても土方自身は斜線をこの上に引いてるってんだから恥ずかしい)「しればまよい しらねば まよわぬ こいのみち」を妄想した夢を語るんですが。それが、伊藤甲子太郎が新撰組にはいってきたときの土方の心情だっていうんですね〜。インテリの伊藤に丸め込まれて夢中な近藤にキリキリ舞な土方だっていう・・・。伊藤惨殺も嫉妬が絡んでるという・・・。「近藤という人はほれっぽい人で土方も苦労したでしょう。」って爺おめえさんの妄想だろそれ!!この話ナチュラルに自分を「奥方」の立場に考える土方が怖い。

 男道あるいてる喧嘩道歩いてる土方の場合近藤が介護老人みたいになり、
椎名りんごかはたまたCOCCOか?な土方じゃないと近藤が素敵くない・・・ってのが諸刃の剣で新撰組っていたい・・・。バランスが肝要。
いや、大河はその点中間点でしたよ〜。いや、よかった。
昨日家にある子母澤寛の「新撰組物語」読んだら素敵なシーンがあって、
流山の戦いで逃げてるのに、みんなぼろぼろだからって野原でお昼ねするんですよ。見張りを一人立てるためにじゃんけんをするのですが近藤さんが負けて(じゃんけん弱〜!!その次に弱いのが島田魁ってのもな〜)不思議とのどか〜な中で青空を見上げる・・・。みたいな。近藤さんが負傷兵を自分の馬に乗せてあげたり土方みたいです。なのにな〜。この本新撰組にはまったら必ず読め!ってぐらいバイブル的な存在にも関わらず近藤は土方に去られて「俺はおれ自身になれた!」とかいって自由さー!!ってなるんだから悲しすぎる。土方すごいお荷物じゃん。「あいつは体の疲れは知ってても心の疲れを知らん」って随分ないいようじゃないですか!さ、さむー!!!寒いよ!確かに土方さんすげえ元気なんですが・・・。でも、いいところもあるのよ?多摩に帰ってきてるのに常さんとお玉ちゃんところに帰らない近藤に帰ってやれっていうのよ〜。貧乏道場を支えてくれたたった一人の女房じゃないかって。というか、さっさと常さんに会いに行って蕎麦をご馳走になりそば食いながら泣いちゃったりした土方さん。合うと後ろ髪が引かれるから合いたくないって言う近藤に「それはおぬしの気持ちだ、お常さんが泣くのが本当だ。沖田にあうのと同じ気持ちで会ってくれ頼む」な〜んて言っちゃう土方さん。「近藤はただ静かに死んでく事をねがっているんだなあ」って思う土方さん。かわいそうだよ・・・。でも、この本最後近藤は近藤自身にかえって辞世の句を有馬藤太(有馬さんの本人の回顧文も載っててこの本ホントお得ですよ。有馬さん立派だよ〜)が読んで「おいは武士でいるのが嫌になりもした!!」とか言わせちゃうの!!武士道万歳〜!で終わり勝ちな新撰組ものを「裸の近藤」にさせて賛歌したってのはスゴイかもな〜。
裸の土方を賛歌したものは多いけど、近藤さんを賛歌!ってなかなかないからな〜。その点はすごいかも。ただ〜書かれたのが明治ですから、武士ってものの身分的価値を否定って結末はありがちなのだろうか・・・新しいって感覚で。身分制打破ってのは新撰組には毎回でてきますが〜体制の中での打破ですからね〜。いや、私語れません難しいことは〜。
あ〜。二人が物凄いきっぱり道を別れてるのがつらい・・・。
「ここで生き残ったら地下にいる近藤に合わせる顔がないんですよ」って語った土方はどこにー!!え?この後変化するの?近藤さんはせいいっぱいやったって思ってる前提があっての台詞ですよね、この台詞!ちなみに」地下ってのは単にあの世って意味です。江戸末期の人間が言うことですからキリスト教的な地下に地獄発想ではなくて、黄泉の国は地下という日本的発想からだと拙者思うんですけど〜・・・あれ・?まあ、ともかく土方さんは精一杯やらないと近藤さんに合わせる顔ないとおもってるんですよ。
だから喧嘩別れでも決定的な別れとかさせないでほしい。
つーかそんな気持ちだあんなに一緒にいて、俺の気持ちは土方が知ってるとか遺書に書けるんでしょうか?うわ〜!!

 浅田次郎の新撰組は、そうですね!って思う。上手いよな。ほんと。
沖田が怖いのが正しい感じ。映画は大河山南がやったんで余計怖いのがどうか〜ですが。見てないけど、紹介の番組だけで恐怖でした。

 あ〜新撰組もすごいんですが、歴史ものを書く作家のなかで物凄い追跡調査をして新発見までしてる人とか・・・ほんとスゴイと思う。スゴイ情熱・・・。藤田五郎が斉藤一であると発見した赤間倭子さん・・・。
斉藤のどこにそこまで追いかけたいところがあったのか・・・たしかに、やたら一貫した生き様はかっこよすぎでしたが、そりゃ調べて分かったことじゃん・・・調べれば調べるほど引かれる・・・ってやつだったんでしょうか・・・。すごいよなあ。なのに、書いてる小説の土方が妙にキラキラしてて笑える・・・。足の怪我で温泉治療中の土方に付き添う斉藤っていったい・・・。
「土方の肌は山の緑を反映して透けるように白い
きめの細かい女の肌のようだ
一緒に使っていて斎藤にはそれが眩しかった」
眩しく感じてる斉藤っていったい・・・。いや、大河の山本さんの色の白さに眩しさ感じてた私もいったい・・・ですけど。体不自由な状態で温泉に入ってるときに普段無口な奴がこんな事おもってたらやだよ。斉藤の不思議なキャラクターは斉藤フリークが書いてもかわらないんでしょうか・・・。
大河の一ちゃんはよかった。オダギリジョーが目をうるうるさせるたびに、そんな犬みたいな目しなくとも・・・と思ったもんだ。
キャストも面白かったよ「新撰組!」

 今更だな・・・終わってから気になるのも〜。
まあ、紙媒体がやたらあるんでその気になれば山ほど楽しめるんでしょうが〜。気力がね〜。














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