黒武日記
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 武士道よね〜。
2004年11月28日(日)

 こんにちわわ!「新撰組!」をみましたよ。感想としては武士ってのはよお〜死ぬことと見つけたりっていいえてるなあって事かね。それが愚かしく見えることもあるんだけど、たしかに心動かされる生き様ってんですか?しかし、今日は近藤さんがとても立派に思えました。長倉・原田との離別がああったんですけど、あの脚本での長倉さんはくだらない事いいやがってと思わずにはいられない。プライドが自分の面子とか対面ばかりきにしてるってんですか?いつまでも仲良しごっこもねえだろ〜。と思っちゃうんですよね。ようは、そんな理由での離別にしか見えんかった。嫌ならここまでどうしてついてきたんだとしかいいようがない。長倉さんのそのときのはんだんが武士として誠をつらぬくって事から外れたというのは、上野戦勝で彰義隊にはいるもさして活躍するでもなく、挙句最後には実家でかくまってもらってんだもん、それも松前藩の藩邸内だもの。もうしわけないけどほめられたもんじゃない。脱落組みだよ〜。長倉さんが残したはなしで、藩邸にもどってから間もなくして伊藤甲子太郎一派の生き残りと橋の上ですれ違ったとき剣術の上では数段自分が上とわかっているのに斬られるのでは・・・と臆病心がわいて振り向いてしまった・・・。というのだよ。まったく臆病武士の振る舞いをしてしまったわけです。中年以降の長倉氏は板橋に新撰組の碑を慣れない行商をして資金をためて建てたという誠意を見せてくれているのでさらに哀愁がわくってもんです。ドラマの脚本としては、長倉・原田離脱の直後普段は熱血のかけらも見せない斉藤一が誠の旗を振り上げて新撰組が自分の全てだ!とあつい激白をしたシーンには感動しました。後々の振る舞いも正に武士の鑑といえる斉藤ならではでした。そのあと、島田魁あが「俺もだ!」っていうのにも納得。あの場に土方がいないってのも面白かったな。
口げんかになっちゃ受かられ三谷土方じゃさあ。昔のいいなずけに会いに行くってのも、特に愛してたわけじゃないのにその有様ってのが、納得できなかった。死ぬかも分からないむしろ死んでこそぐらいの勢いでもって死んだ時一緒に「覚悟していた・・・」とかいえるぐらいじゃないと武士じゃないって事ですよ。まあ、大将ってのは部下の命預かってるんで話し合いとか政治的駆け引きになるとさまざまなんですが、それでも負け戦で戦い抜く武士は可哀想だけど、あまりにも高潔で泣けます。実際近藤死後転戦していく新撰組の一派は常に近藤勇を支えにしてるところがありまして、時々土方がかっこよすぎて近藤さんが小さくなってるのってホントどうかと思いますね。
確かに、のちのち生き残りの人の評価からいえば土方のほうが上なんでうsが、それは北へ北へとくなかではぐくまれた人格的成長ともともとの能力の問題なんでしょうけど。皆の大将ってのはやっぱり近藤で、彼にはその魅力があったってことだと思いたい。会津戦争で、ばらばらになった隊士が集合場所に自然となったというのが土方が建てた近藤の墓なんだから泣けるよ。
土方が近藤の除名嘆願に走り回ってる間、流山から脱出した連中をまとめて新撰組を存続させた斉藤一にはほんと驚かされる。沖田と同い年で、長倉や原田よりいくつも年下なんですよ、彼。まったく年齢にそぐわぬ有能ぶりです。やはり只者じゃない。かれは、北へとのぼる新撰組とは分かれて最後まで会津に忠義をつくして二歳の幼君と会津の残党女子供をつれてほぼ遭難状態で山の中を逃げたってのにはホント泣かされる。そのときの飢餓でまったく太れない体質になったらしい。もう、ここまできたら戦国時代ですよ。
そう、おもうと前々回だったかなんだったかで、沖田が斉藤に「あなたのような剣士になりたかった」っていう台詞は重い。
 土方の服装が今回から洋装になりましたが、そのきっかけが前回の草薙演ずる榎本ってのはどうあんですかね。そうとしか見えねえよ。洋式軍備への切り替えとかどうでもいいよ。それより服の質なんですが、あんなもんなんですかね。私としては、もう少し厚手でごわごわしてるイメージがあるんですがね。あれは、ちょっとおしゃれすぎないかね。軍服っていうより衣装だよ。まあ、衣装だけどもさ。十二時間ドラマ「壬生義士伝」の土方の服はよかった。でも、どれも黒すぎると思うのは私だけですかね。写真がセピアだからってんじゃんくて、もっとすすけてても良いんじゃないかな?とね。そもそも古着だし・・・・たぶん。トレードマークにもはやなってる白いマフラーっていうか襟につめてる布は体の大きさにあわないからかっこよく斬るための工夫だったろうという見解が一般的で、欧米人との体格の差から考えたら納得できる。まあ、そんな古着なんでもう少し使い込まれた感があってもいいのではと思うんですよね。まあ、買ったばかりだからいいのかな?アレで。あと、断髪は思い切ってもいるし、かついらないものといるものを見抜く目と、ある意味冷徹さがかれにはあるんだという印象を受けます。その点倒幕の連中を似てるんだよね。信念は曲げないけど思想や見識を変えていくことには非常に柔軟で、見た目ってものの効果を十分に認識した中でいらないものを切り捨てて新しくなることが出来る。そういう点では土方は確かに革命の中に現れるべき人物だとおもう。こういっちゃ失礼だけどこういう人が革命を起こす側にいないってのは面白くなる要因よね。って。
なんでもいいけど、土方は近藤が大好きだってやっぱり思うんですよ。自分もすげえ悪がきなのに無条件に信じて信じてくれる対象だって無償に好きなんだと思う。とても単純だけど、たまらなくいとしくなるような感情だと思うよ。


ところで、アンデルセンの「人魚姫」。あれはアンデルセンが叶わぬ想いをよせた人妻へ捧げた話なんですって。どうりでで悲恋モノなラストで想いを貫くのに相手には、それが伝わりもしないというあまりにも切なくて悲しいお話なんですね。アンデルせーン!!あなたの事良く知りませんが、泣けるよっ!泣けるよっ!!人魚姫ってほんまあんまりな話ですもんね。なのにあんなに美しい。昨今忘れられがちな恋愛感情じゃありませんこと?すばらしい歌を奏でる声を捨てて、針で刺されるように痛む足で必死に歩いても、そばにいても、伝えたくても伝わらない想い。自分が泡になってしまうのを知っていても愛してる人の幸せを願う。なんて美しい乙女でしょうね。
 ディズニーではハッピーエンドですね。でもあれも好きなんだよね。原作知ってるからね。なんか無性に泣ける。ハッピーエンドでよかったって。






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