Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2006年10月20日(金) 肉体的現実逃避術

ガングリくんは、微妙な痣と微妙な腫れを残しております。

稽古にでかける。
正直、直前まで「行くか、さぼるか」散々悩む。

先週の稽古は正直「やはり、身体がもたないからもう辞めよう」と思った。
稽古をしながら幾度となく、稽古に来たことを後悔。
翌日は予想通りの筋肉痛で、レッスンを教えるのも正直辛かったのだ。

仕事に支障が出るとなれば、やはり辞めることを選択肢のひとつとしなければならない。
過去にフラメンコをやっていた時、次々にアサインされてゆくステージやらショーやらの予定がきつすぎるため、体調も壊したし、仕事に大きな影響が出た。
とても好きなダンスではあったけれど、あきらめるしかなかった。

日舞は、見た目の緩やかさとは違い、身体を殺し、沈め、絞りつづけることが泣きたくなってしまう程辛いのだ。
ひとつの形をしているだけで、太腿は震え、膝や足首の関節が軋み出す。にじみ出る汗の量も半端ない。
きちんと着付けた下着や浴衣を通して、なんと帯までもが濡れる程。

現在先輩たちが稽古をお休みしているということもあり、ほとんど個人稽古となってしまっているから、尚更厳しさ「独り占め」状態。
師匠に「明日、私レッスンを教えないとならないので、無理できないんで軽くお願いします。」なんて死んでも言えるわけはない。
例え、単なる趣味であるとしても、伝統文化、きちんと基本からみっちり教えるのが師匠のやり方だ。手抜きや弟子の顔色なんで見ることは一切ない。
以前、先輩が自転車でコケて膝を怪我した時も容赦なかった。
「ちょっと怪我していて、痛いんです。」と言っても「あら、そう。」と流したうえで、稽古がはじまればそんなことは総て忘却。

散々悩んで、結局稽古場に向かう。
そして、きつい稽古をつけてもらいながら、先週に増して「もう絶対辞める」と127回以上誓った。

どうして、私、こんなに辛いのに踊るのだろう。
自分自身に理由を聞いてもわからない。
自虐的なのが好きなのだろうか。決してそんなことはない筈なのに。

只、必死に踊っているわずかな時間、頭の中は真っ白で、雑多なこと全て消え去ってしまう。
肉体的な現実逃避。其れが今の自分には不可欠なのかもしれない。


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