Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
何故に此処まで余裕が無いのだろうか。 只管に忙しく、振り返る暇も立ち止まる時間も無い。 一心不乱に何事かに突き進んでいるという訳でも無い。 日々の事柄を済ませるだけで一杯一杯。
優先順位を考えてゆくと、趣味にあたるもの、自分を喜ばせる物事については排除されてゆく。 其れではいけない。 忙しいからこそ、時間がないからこそ、余裕を作るべき。
週末は、無理に時間を作って久しぶりに日舞の稽古へ向かう。 予想通りの個人稽古。虐待かと思うほどの厳しさに、途中、何度も挫けそうになりながらも、乗り切る。元来、ダンサーというものは自分を痛めつけることに慣れているのだろう。 厳しい稽古だからこそ、終わった後の爽快感が堪らないのだ。 ふと、「サウナのようだ」と思ったりする。 暑くて苦しいのを我慢して、我慢を重ねて、ようやく外気に触れたときの至福感。 翌日土曜日の筋肉痛は流石に通常の痛みを超えたものであった。 トイレに入るのも躊躇するほどの辛さ。しかし、其処に「稽古の実感」が在るのだ。余韻のひとつとでも言うべきか。喜んで然るべき。
兎に角、次々と不具合が生じ、その処理や対応に追われる日々だからこそ、内面の充実は失いたくない。 不具合は必ずフィックスできるものだから。
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