Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
ついに9月。 呆れるほど急速に日は過ぎ去る、時は流れる。
1週間もの間、日記を執筆することもなく申し訳なく思う。
先週、頸椎を痛めてから、日々整体に通ったりしながらも治癒への鈍足を憎むしかなかった。 過去に斜め45度の生活を強いられた経験上(頸椎の2番目と3番目の間の軟骨が完全につぶれてしまったため、頸が動かずになってしまい、壊れた人形のように斜め45度を向いたままの生活を暫く続けた。これは完治することはなく、その状況を受け止め、悪化を防ぐしかないとのこと。長期にわたる牽引の治療を受けて、僅かずつ痛みに慣れた。)楽天的に考えることはできず、怯えながらレッスンを教えたりしていた。
どうしたって安眠など無理。 眠くて気絶するかのように眠りにおちるのだが、暫くすると頸の痛みで起きてしまう。そのような毎日が続いていたわけで、パソコンに向かっても数秒でブラックアウト。日記どこではない。
どうにか今は、多少普通の生活に戻ってはきたものの、やはり痛みは始終付き纏っているのだからやりきれない。
私の頸の痛みを抱えた生活が普通に戻りつつある今日、街も夏休みを終えた学生たちが通常の毎日に戻ってゆくのだろう。
---
今月はリバイバル「Love is blind」を踊る。 ジャニスの声は、何度聴いても胸に突き刺さる。 言葉のひとつひとつに、重みがあり、思いが重なる。 「あなたを失った昨日に私は死にゆくの」 凄い曲だなと、歌詞をなぞる。
情緒不安定だった、そんな若い頃のことが懐かしく思えるのは、其れだけ歳を重ねてしまったのだとという実感。 刹那な思いは要らぬ。喜びもない代わりに、与えられた平穏な日々。 そうやって、少しづつ人は死んでゆくのかと思う。 胸焦がす思いは遙か過去に埋もれ、今は其れを穏やかに振り返る自分がいる。 心痛め涙に暮れることがなくなり、同時に、輝かしく笑えることも失ったのか。たぶん、自分のどこを捜しても、もう見つからない。あの痛みも喜びも。
時は二度と戻ることはない。 善き時代も、過ぎ去ってしまえば、取り戻すこともできない。 だから、今、やりたいことをやり、感情の赴くままを大切にすべきだと思う。今のこの時は、もう絶対戻らないのだから。
別にメランコリックになっている訳ではありません。 芸術の秋ですから、善い曲を聴き、思いを馳せる。其れだけ。 単なる散文。
日増しに生きるのが大変になってゆく。 其れは仕方のないこと。
|