月。
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逢いたい…
たった一言 書いてあったのはこれだけ
それだけで 私の身体は熱を帯び もう 二人きりで逢うことは止めよう と決めていたのに すぐに崩れ落ちてしまった
狭い玄関先で靴もまだ履いたまま 出迎えた私の腕を少し強い力で掴んで引寄せて抱き締める
何度も唇を重ねる 何度も耳元で好きと囁く 何度もお互いを求め合う
彼を愛おしいと思う気持ちが自分の中に芽生え始めている
怖い そんな気持ちが 怖い ほんとうのことを打ち明けたら 彼は 今よりももっと苦しむことになる
冷たい雨が降っている 私の熱を下げて
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