月。
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2002年04月11日(木) 繋がらない電話。

部屋にひとりでいると
とてつもなく寂しくなって
毎日のように掛けていたのに

他愛のない話を延々数時間も話し続けて
夜を遣り過ごしていたのに

電話を掛けなくなった
私には必要なくなったのかもしれない

今でも
思い出しては
苦しくなることもあるし
悲しくなることもあるけれど
それを外に出そうとはしなくなった

記憶は確実に薄れ
都合のいいように書き換えられ
歪められていくもので

その時確かに感じていた痛みは
いま感じるものとは何処か異なってしまうもので

一体、自分の中の何が変化したのだろう?

何処までも果てしなく「甘えた」な私が
こんなふうにひとりで過ごす日が続いても
平気で過ごせるようになるなんて
想像もしなかった

誰かを心底欲しいと思う日は来るのだろうか


杏 |MAIL

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