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■ 【求婚】(白珠の巫女番外編)
「そういえばさ」 隊舎の食堂。いつも代わりばえのしないメニューを並んで口に運びながら、ふと思いついたようにエドマンドが呟いた。 「プロポーズはしたの?」 「――――」 人参の浮かんだスプーンを口に入れる寸前で、若い騎士の身体が硬直した。 あくまでもなめらかな動きで自分のフォークを皿に置くと、エドマンドは隣ににやりと笑いかける。 「そこでスープ吹かないのがセシルの凄いところだよねー」 「……なんですか、いきなり」 「ん? だから。プロポーズ、もうしたのかって訊いてるんだけど」 「誰が、誰に、とか……」 そこで一度台詞を切ると、セシルと呼ばれた青年はふうとため息をついた。 「訊き返したら怒られるんでしょうね」 「わかってるじゃない」 「してませんよ、まだ」
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……短ッ(笑)
2003年06月23日(月)
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