正直なところ、きょうは大丈夫だろうか、明日はどうだろうか、と 毎日ビクビクする生活に疲れてる。
「私も長い事 膝を専門に診ていますが珍しい症例で、勉強させてもらってます」と 医師は言う。 英語の論文も読んだし、医者仲間でやっている勉強会で他の医師の意見も聞きました。 福岡の先生が人工関節の術後に私のような症例の人がいたそうで、術後1年か2年くらいで落ち着いたそうです。
本音を言えば私は長生きなど望んでいない。 両方の親はとうに見送ったし、子供や孫のことも何の甲斐性も力もない親ゆえ、いかに迷惑をかけないで死ぬか、そのことしか考えてない。 だけど 私の病気は死に病ではない。 40代半ばで膝が痛くなって、パートに行きつつ休みの日には必ず双方の親の様子見に行って、合間を見てプール通いをした。 医者や理学療法士が水中歩行がいいというから、プールに漂っているだけの人も多いなかで私は本当に一生懸命に歩いた。 でも今の状況を見る限りそれは報われなかったことになる。
私のプール友達はほとんどが70代、80代でみんな私より足腰は達者だ。 私と同じ時期に人工股関節の手術をした人が、去年82歳で産まれた初孫がお誕生を迎えるからと、明日から息子さんの住まいする東京へ行くそうな、ついでに生まれ故郷の会津に足を延ばすとか。 また先日の強い強張りで駅まで歩けなくなってしまった私とは大違いだ。
いくらインドアの楽しみがあるとはいえ、5年後十年後はおろか明日のことさえ言葉にし難い不安がある。
でも 先週、下の孫が3年保育の幼稚園に入園したので主人とお祝いに行ってきた。 奈良から大阪に向かう道路にはまだまだ桜が残っていて、 「あぁ 今年も桜が見れたわぁ」と 感慨無量。
主人とキャッチボールに行った上の孫が、道に散っていたキレイな桜をガラスボールに入れて見せてくれた。
やっぱり私、足の病気くらいに負けてたらアカンわ、と思ったんだけれど。
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