朝寝坊でころがっている、我が子をみている。
坊主の愛くるしさの残る顔ではなく、めくりてちらりと出ていたわき腹を
上下する
一定の間隔で
これが生きている、ということ
これが生きている、ということ
そして、いつかこの呼吸が止まること、ということ
そして、いつか我の呼吸がとまること、ということ
静かな大広間が広がっていく
生と死を見通す、静寂に包まれている
愛くるしさ、我が子への執着、くすぐりたい気持ち そういう生の衝動から絶縁した大広間
活き活きとした世界に戻ったなら、なるべく優しい言葉を掛けてあげよう
よく頑張っているよ 昨日はすごかったよ 偉いよ 私の誇りだよ