やはり、怒りだ!
全てに対する怒りではない。己の不甲斐なさ、に対する怒りだ。
最初は、何に対する怒りだったか。
フロイト風心理学者の言う、抑圧された性欲だったか
現代風教育学者の言う、鬱屈(うっくつ)とした家庭環境だったか
若者特有の自意識の高さと認められない自我だったか
もう、忘れてしまったほど、私の肉体に浸み込んでいる、怒りだ!
カール・ポパーの反証可能性を持たないとして心理学者、教育学者、若者の自我を批判して洗い流そうとしたけれど、怒りは肉体と離れられなくなっている
つまり、誰にでも何時でも当てはまることなど、何も言っていないのと同じだ、という反証可能性でも無理だった、ということ。
結局人は独り。星と星ほど離れているのが人間である、というニーチェのニヒリズムに涙を流したのが、遠い過去になり、かけ離れた肉体になった
怒りがあるから、道徳風の行動をとろうとする
怒りがあるから、素直な努力が出来ない
怒りがあるから、死ぬのが極端に怖い
孤独の寂しさにふるえて、道徳を放棄し、素直な努力を積み重ね、死ぬのを醒めて見つめることができない
怒り 怒り 怒り!
やはり、怒りだ!
だから、私は夜中に起き出して、この文をたたきつける