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「 やはり、怒りだ! 」
2017年09月15日(金)



 やはり、怒りだ!

 全てに対する怒りではない。己の不甲斐なさ、に対する怒りだ。

 最初は、何に対する怒りだったか。

 フロイト風心理学者の言う、抑圧された性欲だったか
 
 現代風教育学者の言う、鬱屈(うっくつ)とした家庭環境だったか

 若者特有の自意識の高さと認められない自我だったか

 もう、忘れてしまったほど、私の肉体に浸み込んでいる、怒りだ!


 カール・ポパーの反証可能性を持たないとして心理学者、教育学者、若者の自我を批判して洗い流そうとしたけれど、怒りは肉体と離れられなくなっている

 つまり、誰にでも何時でも当てはまることなど、何も言っていないのと同じだ、という反証可能性でも無理だった、ということ。

 結局人は独り。星と星ほど離れているのが人間である、というニーチェのニヒリズムに涙を流したのが、遠い過去になり、かけ離れた肉体になった


 怒りがあるから、道徳風の行動をとろうとする

 怒りがあるから、素直な努力が出来ない

 怒りがあるから、死ぬのが極端に怖い


 孤独の寂しさにふるえて、道徳を放棄し、素直な努力を積み重ね、死ぬのを醒めて見つめることができない

 怒り 怒り 怒り!

 やはり、怒りだ!

 
 だから、私は夜中に起き出して、この文をたたきつける


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