昨日とは異なる、今日を生きられることは奇跡だ、確かに。
でも、その奇跡と感謝の大きな断絶に気が付けることも、奇跡だ。
あなたは、その断絶を何で飛び越えているのか、それがあなたらしさだ。
未来への希望という若さか
根源への無知という蒙昧(もうまい)か
感謝せねばならぬ、という伝統への盲従か
思考停止に陥るほどの座禅三昧などの疲労か
無心に生きることへの感謝が出来るものたちが世に多くある
対して、私は断絶に頭から落ちていく
その断絶を飛び越えられないでいるのは私だけだろうか
血反吐を吐き、その中で這(は)いずり回っているのは私だけだろうか
私だけでもいいのだ、と言い切るからこそ、跳躍できないでいる
私は断絶に落ちていく、つまり、生きることへの感謝が出来ぬものなのだ