きよこの日記

2002年04月11日(木) 春の味 〜その弐〜


お昼ご飯の支度をしていたら、おじいちゃんが畑から帰ってきました。
いつもにまして、ほっくほくの笑顔で台所にやってきました。

「きよこー。
おい、きよこ。
めずらしいもの、みつけたで、見てみよ
ほれ」

差し出されたおじいちゃんの右手には、乳白色の、丸っこい物体。

なんじゃ?

およよ。

よーく見ると、見たこともないほど丸まるとよく肥えた、幼虫じゃございませんか!!
「おじいちゃん、やめてー。
そんなの、台所に持ち込んで、一体どうするんだよ〜」

私の嘆きも、むなしくこだまするばかり。
上機嫌のおじいちゃんはみずからフライパンをふり、幼虫くんをあぶり始めました。
ちりちりちり・・・。

幼虫って高蛋白で、すごく体にいいんだよね。
昔はとてもごちそうだったんだよね。

理屈では分かっていても、ごめんなさい!
幼虫を食べられない私は、まだまだ若輩者です。


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