今日は一年間の学業を終える終業式でした。 長い長い、長距離走のゴールです。
昨日、「有終の美」の話をしたのですが、その言葉どおり、今日は26人全員が、一年間でもっとも美しく、すっきりと自信に満ちた表情で私を迎えてくれました。
子供たちの成長を実感する瞬間。こんなにうれしい時はありません。 どんなに悩み、腹を立て、苦悶したことも、この一瞬ですべて忘れてしまうのですから、私は単純にできてます。
去り行く私のために、一人一人手紙を書いてくれました。 忘れ物がいつまでたってもなくならなかった、あの子達が、一人残らず書いてくれました。
おこづかいから少しずつだしあって、春色の花束を用意してくれました。
みんなで色紙に、よせがきをしてくれました。 昨日、終礼の時に辞めることを告げたから、本当に時間はなかっただろうに・・・。 今日は、ちょっとだけ自慢をさせてください。 私は、こんなにいい生徒たちと一年間ともにすごしてきたんですよ! 生徒からもらった、手紙の一部です。
「先生がたんにんでいろいろなことを教わりました。 高校に入学した時にくらべあたしは成長したと思いマス。 これも先生のおかげだと思います。 先生におこられた事や、注意されたこといっぱいあるけど、あの時、先生におこられていなければ、今のあたしがなかったと思います。本当にありがとうございました☆」
「初担任でいろいろたいへんだったのに協力っていうか迷惑ばっかかけてゴメンナサイ。 いつもいつも先生に怒られてた気がする。んでいっぱい逆切れしてた気が・・・。本当にたくさん迷惑かけてゴメンナサイ。 でもこの一年間で○子は本当に少しだけど変わった気がする!! 提出物も前よりは出すようになったし、これもやっぱ、毎日毎日うるさく言ってくれた先生のおかげだと思う。 高校入って初めての担任が先生でよかったよ。そして今までで一番言いたいこと言える先生だった!!すごく話しやすかった☆やっぱ若いから!!」
「すごくすごく短いような長いような、あっという間に過ぎてしまった一年間だったけど私は先生のクラスになれて本当によかったです。 たまに反抗してしまったりして本当にすみませんでした。そんな時でも先生は優しくしてくださってすごくうれしかったです。 私の母はいつも仕事で小さいころから一緒に過ごしたことがほとんどなくて、兄弟や姉妹もいないのでいつも一人ぼっちでした。 なんだか先生は私のお母さんのような、お姉ちゃんのような気持ちがしました。 時には怒り、時には優しく見守っていてくれて本当にありがとうございました。 先生が長野へいってしまったらまた一人ぼっちになっちゃうけど私にはたくさんの友達がいるからなんとかがんばれそうです」
私もみんなとの一年間を宝物に、新しい一歩を踏み出していこうと思います。
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