2002年03月19日(火) |
携帯をにぎりしめて通話ボタンが押せません |
声を聞くだけで、すごく幸せな気持ちになれる人。 いちばんつらい時に、電話をかけたくなる人がいます。
私は、人に弱みをさらすことがすごく苦手で、 「人に相談して、あわれまれたり、ありきたりなアドバイスをされるぐらいなら自分で悩んで解決したほうがまし」 と強がってしまいます。 でも、自分で自分の問題をすべて解決できるほど、私は堅固な心の持ち主ではないのです。
できる限り努力して、努力して、心がつかれきってしまった時、決まって電話をしたくなる人がいます。 なんででしょう? その人と話すことは、本当にとりとめもない、くったくのないことばかり。 でも、世間話の間に、ぽつりぽつり愚痴を話します。 その人は、ただ聞いてくれます。 そして、一言二言いってくれます。 ただそれだけです。
でも、電話を終えた時、それまで胸にかかっていたもやもやが、すっきりと晴れているのに気がつくんです。
あーあ。今も、電話したいんだ・・・。 でも、電話できないんです。 携帯電話をにぎりしめたまま、通話ボタンが押せずにずっと見つめているだけ。
話したくてたまらないのに、私から電話して、そっけなくされたら・・・という、「もしも」がこわい。 「あの人から、かけてきてくれないかなあ」なんて、限りなく0パーセントに近い「もしも」を、待っています。
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