2002年03月18日(月) |
子どもみたいで恥ずかしかった話 |
長い冬のトンネルもいよいよ出口が近づいてきたようです。 校舎に差し込む日差しが、やわらかさを増し、寒がりの猫のような生徒たちですが、ストーブをつけずに過ごす日も出てきました。 一年前、彼女たちがうれしはずかし新入生だったころと、おなじ空気が流れ始めました。
学年末も、押し迫ってきて、今日は、学年末テストの概況を報告しあう職員会議でした。 そして、今日の職員会議は、今年度最後の職員会議でもあったので、退職者の発表がありました。 退職者は一人一人、挨拶をしていき、最後が私の番でした。
私は、立ち上がり、感謝の言葉を述べようとしましたが、涙が声を遮って、まったくうまくしゃべれませんでした。 ただ、泣きつくしてしまって、まるで、物分かりの悪い子どものようでした。 本当に恥ずかしい。 一体どうして私はあんなに泣いてしまったのでしょう? 学校を去ることは自分で決めたことです。 もう、1年以上前からかたく決めていたことでした。 だから、後悔のないように、一所懸命にやってきたつもりです。
なのに、なんで泣くのでしょう? 私以上に、きっとほかの先生方は怪訝に思われたと思います。 だって、泣くぐらいならば、辞めなければいいのですから。
こんな私は、情けないです。 大好きな学校で、後輩たちを教えることが、希有な幸せと知りながら、それ以上に、私にとって重要なことを、見つけてしまったからこの学校を去るのです。 自分の中で、はっきりと、わかっているのだから、しゃんとして、去りたかったです。 こんな、だだっこみたいな私は、子どもみたいで、ほんとに恥ずかしい。
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