今日は踊りのお稽古がありました。 今、一番のいやしであり、とても素敵なんです。
「藤娘」をお稽古中。 日本舞踊ってだけに、三味線やお囃子、うたいに合わせて踊るのですが、この藤娘はちょっと感情移入。
♪男ごころの憎いのは ほかのおなごに神かけて ・・・ うんぬん
恨みを込めて舞うのです。
日本舞踊を始めて1年ぐらい、立ち方、指先一本、これまでの私って、なんてガサツだったの!と日に日に女らしさを身につけていく感じがたまらない。 でも、見た目の上品さを表現するのって、けっこう体力がいったりする。 ぐっとひざを折って〜、なおかつ背筋はしゃんとして〜、一節踊ると体がポッカポッカしてくるんです。 有酸素運動だから、ダイエット効果があったりなかったり。
そして、踊りを習うもう一つの効用。 それは、「できない」気持ちを実体験できること。 教師なんて商売をやっていると、自分の得意分野のことしかしなくていいから、 「なんでこれができないの?」 と、自分がかつてできなかったことなんて、すっかり忘れて腹を立ててしまうことがあったりする。
でも、踊りのふりが覚えられなかったり、練習せずにお稽古にいかなきゃいけない時とか、ほんと、切なくって、 「ああ、私も毎日学校で、生徒にこんな切ない思いをさせてるのかなあ」 「師匠はこんなこんなへたくそな私に、よく怒らずに付き合ってくれているなあ。ありがたいことなり」 と、自分の教師っぷりを、省みるいい機会なのです。
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