感想メモ

2019年01月03日(木) 結婚相手は抽選で  垣谷美雨


垣谷美雨 双葉文庫 2014

STORY:
少子化対策のため、「抽選見合い結婚法」が成立。25歳から35歳までの未婚独身男女が抽選でお見合いをし、3回断るとテロ撲滅隊送りに。様々な男女が抽選でお見合いをすることになるが…。

感想:
 少子化対策には、まず未婚男女の結婚率を上げなくては…ということで、施行が決定された「抽選見合い結婚法」。こんな法案はおかしいと思う者もいれば、今まで誰とも交際したことのない男子はもしかしたら結婚できるかもと希望を持ったり、反応は様々であった。

 しかし、実際に抽選が行われ、お見合いが始まると、相手がいなくて残っている人は、いまいちな人の集まりでもあった。

 3回断るとテロ撲滅隊に送られる、または医療従事者なら、離島に送られることから、それが嫌で、相手に返事をしないまま引きずる者なども現れたり、相手に断らせようと、相手に嫌われるような態度をわざと取ったり…。

 結局断り続ける人が続出し、テロ撲滅隊は人員が余るようになってしまったりというのも、何だかうなずける。でも、離島に送られる医療従事者は貴重で、こういう法律でもないとなかなか離島とかの医療はよくならないのかもとも思ったり。

 と、なかなか面白い内容であった。

 テレビドラマ化もされたこの作品。ドラマは見なかったけれど、興味はあったし、本で読んで気軽に、でも、ちょっと考えさせられる作品に仕上がっていて、新年最初の読書が楽しかった。

 余談だが、実は違う本も並行して読んでいたのだが、どうにも新春にはいまいちな感じで、進まず、こちらを先に読んでしまった…。


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ゆうまま [MAIL]