2019年01月06日(日) |
2018年 今年の10冊 |
毎年恒例の2018年の10冊を選んでみた。
2018年に読んだ本は37冊。結構大作も読んだのだけれど、そういうののほうが10冊の中に入らなかったりして…。
読んだ順に。
・ジゼル 秋吉理香子 2月 ・毒母ですが、なにか 山口恵以子 3月 ・カーテンコール! 加納朋子 4月 ・i(アイ) 西加奈子 5月 ・アキラとあきら 池井戸潤 7月 ・老後の資金がありません 垣谷美雨 7月 ・ひと 小野寺史宜 7月 ・そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ 8月 ・路上のX 桐野夏生 10月 ・地球星人 村田沙耶香 12月
以上10冊。
「ジゼル」はバレエが好きな人ならより楽しめる作品。封印された舞台「ジゼル」を上演することになったバレエ団で次々に起こる不思議な出来事。ミステリータッチの作品。
「毒母ですが、なにか」は子育て中の人にはより胸に響くかも。子供を自分の思い通りに動かそうとする毒母と、その母に翻弄される娘。そして、毒母だと開き直る母が怖すぎる。
「カーテンコール!」は、廃校が決まった大学で、卒業できなくなった人たちを救済するために、学校に住み込んで授業を受けることになった人々のお話。前向きになれる感じ。
「i(アイ)」は自分のアイデンティティに苦しみつつ毎日を送る養女の子の話。その世界観が面白かった。
「アキラとあきら」は、池井戸潤が描く物語。さすがに池井戸潤といった感じの話。倒産を余儀なくされた中小工場の息子と、資産家の息子の二人のあきらを軸に、企業や銀行のあり方といったことについて考えさせられる話だった。
「老後の資金がありません」は、老後のために貯金したはずだったお金が、娘の結婚費用や、夫が仕事を辞めたりといったことで危うくなっていく話。高級老人ホームに入っていた義母をお金がないために自宅に引き取ることにしてからが面白かった。
「ひと」は、人と人との触れ合いによって癒されることがあるんだなと思うような話。両親の死によって窮地に立たされた主人公が、惣菜屋で惣菜を食べようとしたところからそこで働くことになって…。
「そして、バトンは渡された」は、血のつながりとは何か?ということを考えさせられる話。こんな家族もあっていいのかも…と思わされる。
「路上のX」は、虐げられる女子中高生たちの話。渋谷近辺に集まり、その中で必死に生きようとするけれど、社会の荒波に飲みこまれていく痛々しさが強烈に印象に残った。
「地球星人」は、これまたインパクト大な作品だった。
2019年もあまりたくさんは読めないと思うけれど、自分なりによい本と巡り合えたらな〜と思っている。
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