感想メモ

2018年11月27日(火) スケートボーイズ  碧野圭


碧野圭 実業之日本社 2017

STORY:
怪我でスケートを離れていた和馬、スポーツ新聞部で取材を続ける将人。大学4年生の二人は就活・スケート・友情・恋愛など悩みながら、最後の1年を過ごしていく。

感想:
 最近はフィギュアスケートもかなり人気が出てきている。でも、テレビに映るのは、ごく一部の選ばれた人のみ。もっともっとたくさんの人がスケートをしていて、その人たちがどんな生活をしているのかが、この作品を読むと何となくわかる。

 特に大学生からフィギュアスケートを始める人がいるという事実は、少し驚きだった。何となく小さな頃からやらなくてはダメなイメージがスケートにはある。

 でも、大学生からやっても、きちんと試合に出て、成績を出すことができる。その試合の上位になることを目標にがんばる人もいるのだということを知ることができた。

 女子に比べると男子は競争が少ない。とはいえ、男子の世界にも色々ありそうだ。

 また新聞部の一員として取材をする将人は、就職先にマスコミを選んで、すでに内定をもらっているが、この先も記者としてどういう取材をすべきなのかを考えさせられることになる。

 スポーツライター・野口美惠さんの解説が巻末についているが、非常によく書けていて、スケートを続けることの大変さを感じることができた。

 どんなスポーツも真摯にがんばる人は美しい!


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ゆうまま [MAIL]